■アンデッド■ ひとめ安~いCGに駄作の予感がしたのだが、やっぱ駄作の部類に落ち着いちゃった。肝心の雲とか光とか、ビジュアルのチープさは最後までつきまとってしまったし。でもまあ、隕石が人間を貫き上半身が吹っ飛び首が飛び腕がちぎれ、今までのゾンビ映画のパターン全部(+α)やってくれてるところはサービスいいよね。ちょっと違うんじゃない、てのもあるにはあったが(たとえばスコップを脳天にブッ刺された後の顔面の壊れかたはああじゃないでしょう)おっさんの三連ショットに二丁拳銃に意味不明のカカトノコギリに、過剰なキメかたがなんとも言えんね。本人自身はぼってりした田舎ブオトコ系なだけにますます無意味なアクションがカックよかったぜ。しかし腰抜け保安官コンビがうるさいのなんの。人間どうしの諍いはいいから、対ゾンビ戦に専念してくださいよ。エイリアンの方はまあ……、造形は普通だし役割がいまいちわかんなかったんだけど。全編通して最大の見せ場ったら、ワタシ的には、お魚ゾンビの執拗な襲撃でしたけど。なお、ゾンビよりもエイリアンよりも酸性雨よりも、ミスバークリーですか、あのヒロインさんの目のデカさが一番怖かったです。
■地球の静止する日■ これ、SFの名作に数えられてますよね。だけど私の評価はかなり低いんです。すいません。1951年って時代を考慮するにしても、宇宙人が単独で警告に来るとか、背後に強大なパワーが想定されるのにすぐ発砲するアメリカ軍とか、ロボット付き円盤周囲のなぜか手薄極まる監視警備とか、そもそも地球人のテクノロジーが「宇宙を脅かす」ほどのものだなんて思い上がったテーマ設定とか、なんつうかね……、だいたい宇宙人来訪なんて史上最大の事件なのに、各国首脳とのミーティング要求を地球側が拒否とか、そもそも宇宙人が地球人そっくりで英語を喋るとか、リアリティゼロ。まあ、SF的想像力が素朴だった、というより映画にSFというものが進出していなかった頃の歴史記録として以外、見るべきところのない作品ですな。ロボットの暴れ方も期待をはるかに下回るレベルだし。あとまあ、現代に比べこの時代の俳優は丁寧に喋ってくれるので英語のリスニングの練習にはいいかもしれません。そのためだけにあと5、6回観てみようかな。