う~ん、難しい。評価が。(笑)
時間拡大版「神の舌を持つ男」 堤幸彦原案・演出なので期待したけど・・・日曜夜9時「99.9」のほうが面白いという印象を受けた・・・。ただ「神の舌」はキャスティングもいいし、何が自分にとって面白くないのかよくわからないとこが評価が難しい(笑)
キャスティングでいうと、共演の佐藤二郎がいい。木村文乃は、学芸会のような演技だったけど、まぁ可愛いからいい。そのほか脇役陣も、ゲスト役の片平なぎさを始めとして豪華。一台のワゴンで3人が旅をしながら事件を解決というのもバタ臭くて堤っぽい設定。向井理もイケメン演技派、コメディでも違和感なく奇想天外な設定での主人公をサラッと演じられる。
で、肝心のドラマの内容だけど、良くも悪くも堤演出ドラマ。舌を使って事件を解決するというのも、映像化されたら案外地味で、つまらなかった。もっと面白くなるような書き方見せ方があるかもしれない・・・。何故か謎解きの部分のパワーに欠ける・・・。向井理はいいキャラなのに。
全体的な雰囲気が仲間&阿部名作ドラマ「トリック」に似ている。けれど、トリックの場合、笑わせようとして「スベッている」部分があり、このスベッている感が面白いと思ったが、何故かこの「神の舌」では、「スベッているだけ」にしか感じなかった。小ネタも「各種取り揃えました」という部分、逆に白けてしまう
これは初回だから?それとも 私が堤マジックを見飽きたから? とても評価が難しい、面白くないかもといいたいけど、見続けると堤マジックの世界に入り込める余地もあるよう。見続けるかな。
ただ今の若い子には、これが受け入れられるだろうか?バタ臭くてダサいものを楽しむゆとりがあるだろうか?
「99.9」のほうも主人公が圧倒的に笑わせるが謎展開がとても論理的・硬派でシャープなのが特徴。日曜夜9時という時間帯の気分に合っている。10代から50代までが取り込めるドラマになっている。
「神の舌」は金曜10時という時間帯だが、もっと深夜枠のほうが良かったかもしれない。この深夜枠なら、ユルくてスベッていて面白くなくても仕方ないなぁ深夜だからと流せる。舌で謎と解くというのも深夜ならこれで十分いいと思える。佐藤二郎やゲストの片平なぎさ、祖父の火野正平、これからお決まりの入浴シーン・・・この感じも深夜。
時間帯をずらせないのか?とここまで書いて気が付いた。夏にはリオオリンピックが控えている・・・もしかして本当にズレるかも(笑)