選挙結果についてあらかた予想どうりでこれといった感想は、ない。
が、投票率が低いことは悲しいなと思う。今回の国政選挙は「憲法改正」も関わってくると報道されているので、もっと投票率が高くてもいいかなと思う。
投票しない人の理由に「投票しても変わらない。生活が良くなるわけでもないし、誰が国会議員になっても同じ。だったら貴重な時間を投票にあてるのは、無駄じゃない?」という考えがある。
私は投票する、しないという行動もまず「習慣」からくるものだと思うので、この「投票する習慣」がない人は、ずっと投票しないと思う。
じゃあその習慣がない人は、それでいいのだろうか?
投票する権利を放棄する自由もある。だから投票しない人を責めるわけには、いかないかも。(放棄したいなら「白紙票」だが。)
ただ考え方として、生活が良くなるから投票する、何も変わらないなら投票しないというのは、私は違うような気がしてきた。
候補者も現実の生活に利益をもたらすような、公約を掲げるが・・・ただそう考えると現実的に「投票しても無駄」という結論になる。
選挙権というのは、歴史的に見ても尊い権利であり、これを得るために多くの人間が戦って血が流れてきた過去がある。平成28年当たり前のように行われた日本での国政選挙だが、世界をみると当たり前のことがいかに尊いか分かる。民主的ではない国がたくさんある。
私はそういう先人に対するリスペクトの気持ちや、選挙権そのものが人間としての尊い権利だと理解したので、行使している。
自分の生活が良くならなくても、尊い権利を放棄するほうに違和感や自分の中での傲慢さを感じるし、こわい気持がするのだ。
ところで、この結果を受けて憲法改正が現実味を帯びたのだが、憲法改正も「国民投票」を行って決めろという案がある。
EU離脱も国民投票によって決まったが、決まってから離脱派が「残留のほうが良かった」と言い出してる。「国民投票」でEU離脱かどうかを決める出発点から違っているような気がしたが・・・。
後悔しても遅い。政治に対する認識・理解は、街頭演説を聞いて簡単に深まるようなものではない。政治に無関心な人が多い日本は、それだけ平和だということ、でも長い歴史からみると幻のような時間だ、幻想だと思う。幻想はいつまで続くのだろう