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気ままに生活してるシニアの残日録

産経「話の肖像画(藤崎一郎)」を読む(2/2)

2024年10月13日 | その他いろいろ

承前

藤崎氏

日本は必要なことは着々とやっているので、できることは全部やって、本当に行き詰まったら憲法改正をやればいい(第6回)

コメント

こういう危機感で良いのだろうか、日本を取り巻く安全保障環境の激変を考えるとそんなに時間は残されていないのではないか、最近韓国では周辺環境の悪化を感じ核保有の議論をしているという、日本に比べて格段の危機感であり、明治時代と正反対だ

藤崎氏

(日本は海外への情報発信が下手だとよく言われているが、との質問に対して)とにかく早く海外に出かけろ、行ったら自分の話ばかりせず相手や相手国に関心を示せ (第7回)

コメント

回答になっていない、記者指摘の通りだから回答できないのでしょう、この欠点は戦前からだ、隣国はここが大事と心得ていて非常に強力な情報発信をし、国際世論を味方につける、日本はそれに翻弄されるだけだ

藤崎氏

(日本は戦時中の慰安婦や朝鮮半島労働者などの歴史問題について積極的に発信してこなかったとの質問に対して)いつどのように反論を打ち出していくかは、我が国にとって何が得策ということで判断すべきだ(第7回)

コメント

何も回答できていない、他国の間違った日本批判に対しては根拠を示して否定するのが外交である、それができていないから既成事実のように広められ、反論しようと思ったときはもう遅い、竹島領有権問題や慰安婦問題などはその典型だ、こうした批判には謙虚であってほしい

さて、批判ばかり書いてきたが、藤崎氏の来し方を読んで、感心することも多かった、その中から少し紹介したい

  • 人の言うことや書いてあることをオウム返しに複唱するのではなく、自分の頭で考えなおすことだ、例として、山本五十六海軍元帥の戦争反対論や城山三郎氏の描く広田弘毅首相像に疑問を呈した(第28回)
    コメント
    城山三郎の描く広田弘毅像には賛成できない点があるのは同意したい、広田は軍部の横暴に首相として抵抗することがなかった、そして私は幣原喜重郎に対する高評価についても大いに疑問を感じているが、その点は藤崎氏とは意見が異なるようだ
  • 大阪万博、横浜国際園芸博を成功させた後はいろいろなイベントのホストを自ら手を挙げるのではやめて、他の国の立候補を助けるのはどうか、日本がグローバルサウスの味方を標榜するなら、先駆けて途上国開催を支援する国に回ったらどうだろうか(第29回)
    コメント
    卓見である、全面的に同意したい

いろいろ勉強になった、ますますのご活躍を願っています(完)