人は誰しも食べられる間を幸せに感じます
パーキンソンの家内の体形は前傾して頭も下がるから、首に力を入れて頭を持ち上げようとする、、そうしないと顔は地面を向いてるから前が見えない、、
加えて右への傾きもあり、次第に腰椎や背骨も曲がり、歩行は右へ曲がって歩く
パーキンソン特有のちょこちょこ歩きは、頭を上げ下げして歩く鳥にも似ている
ドアノブに顔が当たる姿勢は、廊下等の範囲では体の向きを変えるのも一苦労、、
日常の中で、人は食べる事に安らぎや幸せも感じるものだが、家内は真っ直ぐに座れず体が椅子から落ちるようになり、体位のきつさから、食欲も失せたりする
定番のジョイフルは、たまたま行ったらテーブルと椅子の高さが家内に合っていた
(他の店でも似たような配置があるのかも知れないが探訪する事はしない)
30年も前になるが、家内のお母さんをグループホームに迎えに行き、連れ帰って昼食を食べさせ送って行く
コロナなんか関係の無い、普通に居室の面会も出来た頃
昼食の連れ帰りは、他所からホームに入れられ、散歩も自由に出来ない生活になる、、
里は海の見える景色も素晴らしい所から、ホームの個室は「籠の鳥」と表現していたから、気持ち的にも優れず、利用者とも馴染めず、、
週に一度は車でそちこち行くのは唯一の楽しみだった
施設の責任者に「昼食に連れ帰りはどうでしょう?」
施設側も義母の対応に弱った部分があり、「いいですよ」二つ返事で許可
最初は本人は歩けていた 歩けるからこそ、自由に散歩もさせてくれない不満になっていた
私の運転で、外界へ出れる事は鳥が巣立つような心境だったのかも知れない
窓の外の景色も、義母には新鮮に映り、野草にも心を弾ます声
道中のみかん畑、柿の色づく頃には「美味しそうな色」、、
迎えは、当時はパーキンソンから家内の勤務は半日になっており、家内を職場に下ろすと、スーパーの鮮魚部で魚を見てから、施設に行事や義母の体調を聞いた上で許可を貰い、魚を買い、下拵へと炊飯のスイッチを押して施設へ向かう
肉は食べないから、煮魚になる
目は見えるし箸使いも良くキレイに食べてくれる
ハギ釣りに行けば
煮るか 餡掛け
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施設の切り身に比べたら私のハギは30㌢ 特別大きな皿でも尻尾ははみ出すから
これに「おおーっ」
義母の迎えは家内には言わず、家内を迎えて帰ると母が来ている 親子が笑顔になれる時
義母のストレス解消に繋がり、利用者とも争いが無くなったと言う
送迎だから 2往復
喜びが嬉しく、週 2、、
寒さになるとインフルやノロウイルスの流行を恐れて施設もいい顔をしないから送迎を中止
2月が過ぎると送迎を開始
2年目が最高に連れ帰りを出来た 週で 4回の記録も複数回あります
施設内では、面会に来れない家族もあり、義母は大変羨ましく思われ、義母自身も優越感に浸るかの、、
平成19、20年は義母は最高な年
迎えを中止した12月に転倒
骨折 手術、、歩行不能に
歩けない人は施設に置けない、、
3か月かかり、養護特別施設に、、
新しい施設は私の母も一緒に入居になる
義母はベッドから滑り落ちる回数を、電話で知らされるから昼食の送迎の許可を貰って再開
車椅子のまま室内へ入れ
車椅子の手置きを利用して簡易的テーブルに、、
それがこちら
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元気な時なら、正座してコタツのテーブルでも対応出来ます
車椅子でコタツのテーブルでは距離があり過ぎて食べにくい
連れて帰り、テーブルとの差を無くす為の発想でした
回数をどうこう言うつもりは無くて、出来るときに出来るだけするのが、若い時にお世話になった恩返し、、
仕舞っていた台を思い出し家内に使う
それなりに業者が作成したモノでは無いが、辛うじて家内の倒れる態勢は食い止められるようになりました
釣