今月17日から3日間、米ハワイ州にある米軍のイージス艦搭載迎撃システムの地上配備型「イージス・アショア」を視察してきました。自民党総裁直轄の「北朝鮮核実験・ミサイル問題対策本部」(本部長・二階俊博幹事長)の下部組織として作ったミサイル防衛対策の専門チームの活動の一環です。
これまで防衛副大臣などを経験してきました。弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮の脅威は日増しに高まっており、イージス艦の本来任務に支障をきたしています。艦の能力を発揮するためには、同じような能力を持つイージス・アショアを陸上に配備することは重要だと思います。
2つ配備すれば北海道から沖縄まで日本全部をカバーできるとの分析もある。視察時期に、ちょうど日米外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)が重なり、政府・与党一体となって新たなる段階への対応が速やかにできたのはよかった。
現地ではハリス米太平洋軍司令官とも会談しましたが、米国という国は「国を守ることに躊(ちゅう)躇(ちょ)がない」と強く感じました。北朝鮮がグアムに向けて弾道ミサイルを発射したとき、落下地点が領海であるか、そうでないかに関係なく、「ワシントンに向けて撃ったとみなす」と言うんですから。力強い国家だと思いました。これが抑止力になっているんでしょうね。
日本の排他的経済水域(EEZ)内に北朝鮮が弾道ミサイルを落としたのはこれまでで6回。もはやいつ日本の領海や領土にミサイルが飛来してもおかしくない状況です。新たな段階の脅威に対応するには新たな防衛体制を整える必要があり、その意味で視察は有意義でした。われわれは評論家ではありませんから。
3月と6月には弾道ミサイル防衛の強化や国民保護に関する政策を党でまとめて、安倍晋三首相に提言しました。「敵基地反撃能力の保有」などタブー視されがちだった項目も明記しました。政府の立場では言いにくいことでも、党がしっかり直言する。この役割分担が重要なんです。
本来、国を守るのに与党も野党も関係ない。建設的な議論ができるのがベストですが、民進党など今の野党を見ていると望めそうにありませんね。今春には週1発のペースで日本周辺に弾道ミサイルを撃ち込まれました。しかし、野党は国家の危機に目もくれず、国会で森友学園や加計学園問題の追及に終始しました。
国会が閉じてからも政局を狙った動きばかりです。衆参予算委員会の閉会中審査が行われましたが、テーマは加計学園問題でした。安全保障に関する委員会も開かれましたが、ほとんどが防衛省の日報問題で、現下の危機に対する本質論ではありませんでした。本来なら北朝鮮問題の閉会中審査を行ってしかるべきですよね。「野党の平和ボケ、ここに極まれり」です。野党には見識や矜持(きょうじ)を示してほしい。
安倍内閣の支持率が回復したとはいえ、一時に比べて下落しているのは事実です。一喜一憂する必要はないけれども、支持率がダウンした要因については、冷静に検証して反省しなければいけない。ただ、物事を前に進めるためにはリーダーや与党は、ここ一番で気概を示さなければいけない局面がある。国民からみれば傲慢に映るかもしれませんが、そこは紙一重で非常に難しいですよね。
とはいっても、安保政策は安倍政権や自民党の存在なくして機能しません。「結果を出せるのはわれわれだけだ」という自負と覚悟で汗をかいていきます。日本を守る強い姿勢を示し続けることが、政権浮揚にもつながると思います。将来の防衛相への意気込み? バカ言いなさんな(笑)。(石鍋圭)
以上、産経新聞
民進党は日本を守ることは、ほとんど考えていません。共産党は全く考えてないどころか、日本を壊そうと考えている党ですから・・・
日本人、日本国を守る愛国心がない政党は存在することがおかしなことなのに共産党が日本にあることが不思議なことです。
こんな日本を守るためには、北朝鮮、中国からの攻撃、侵略があった場合は、憲法適応外と認定し自衛隊を軍隊として出動させることです。憲法の前文には、諸外国の信義に信頼するとありますが、信頼できない外国に対応する際には憲法は適用できませんから・・・