<日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯 事前情報◇5日◇小杉カントリークラブ(6,605ヤード・パー72)>
8月6日(月)に行われた記者会見で、大会コースセッティング担当を務める塩谷育代が「今年はビッグスコアが出ると思う。選手には攻撃的にプレーしてもらいたい」と語り、優勝スコアは20アンダーを超えるかもという話まで出た、今年の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」。大会前日の5日(水)、そのことについて協会会長、コースセッティング担当、選手、コーチ、キャディに聞いてみた。
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この日プロアマ戦に出場した小林浩美LPGA会長は「私が回った感じでは(20アンダーは)出ないと思いました(笑)」という。「コースの状態が本当にいい。ラフは逆毛を立てていましたし、グリーンのスピードも出はじめている。特にアウトはグリーンにアンジュレーションがあって難しいですね。インコースで伸ばすのかなと思いますが」と分析している。
この「20アンダーは出ない」という言葉。コースセッティングを務める岡本綾子がもう少しかみ砕く。「会見をした時期の状態では15~20アンダー出ると思っていたのですが、コースの方のご尽力のおかげでラフも設定していたより1~2cm長くなっていたりと思ったよりも仕上がっている」。塩谷も「会見では20アンダー以上出るのでは、と言いましたがその時のコンディションでの話で、今はコンパクションも上がってスピードも出ている。もちろん明日からの風や雨で分かりませんし、2日目以降コースに慣れてきた選手がスコアを出すかもしれませんが」とやや下方修正気味。
では、選手をはじめとした関係者はどのくらいの優勝スコアとみているのか。
ディフェンディングチャンピオンの李知姫(韓国)は「グリーンのアンジュレーションが思ったよりなかったので、2ケタは出ると思いますが、15アンダーくらいじゃないですかね。かみ合った人はいいスコアを出すと思いますが、20アンダーまでは出るかなぁ」と話す。上田桃子は「本当に天気次第なのでなんとも言えませんが…15アンダーくらいですかね。毎日3~5伸ばすことを目指してやっていきたい」。永井花奈は「3×4(3アンダーを4日間)くらいは出そうです」と話している。
その上田、比嘉真美子、藤崎莉歩、小祝さくらを指導するツアープロコーチの辻村明志氏は「いって15アンダーくらいだと思います。3×4とプラスアルファというぐらいですかね。パー5の4つを全て獲って他がパープレーで16が最大値くらいだと思います。天候が悪い予報の日がありますからね。雨が降ってグリーンが柔らかくなるからいいわけじゃなく、逆にラフが難しくなって出せなくなる。いかに雨の日にスコアを落とさないかが大事になってくるでしょう」と分析。「インコースのパー5の2つは獲りたいですね。11番は普通の飛距離を持つ選手なら2オンできる距離ですし、15番も左サイドのフェアウェイに置ければグリーン周りまで運べる。もちろん、フェアウェイに置ければ、ですが」と好スコアへのキーポイントを挙げた。
青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める大西翔太氏は「12アンダーくらいだと思いますね。1日すごくいいスコアが出る日があるかもしれませんが、続けては…。思ったよりもフェアウェイが狭いところがありますし、ラフもエッジまで150ヤードを切っていなければグリーンまで持って行くのは難しい。ただ、グリーンがまだ重いので、どこまで速くなるかで変わってくると思います。硬くて速くなれば12アンダー、(ボールが)止まるようなら15アンダーまで行くかもしれません」とプロアマを回った感覚で話す。
大会レコードは1979年大会で岡本綾子が記録したトータル17アンダーだが、これは54ホールでのもの。現在の4日間72ホールとなって以降は、07年大会で飯島茜が記録した14アンダーとなっている。この記録を6打も上回る選手が出てくるのか。15アンダーだとしても4日間となってからは最少ストロークである。優勝者だけでなく、スコアにも注目していきたい。(文・秋田義和)
以上、アルバニュース
ラフとグリーンのコンディションでスコアは大幅に変わることでしょう。
難コースに設定するとシンジエが上に来そうですね。
比嘉真美子が日本選手を引っ張ってほしいものです。密かに期待しています。
それから、香妻琴乃が予選通過することを願っています。