女子ゴルフの海外メジャー「AIG全英女子オープン」(カーヌスティGL)が19日に開幕する。日本勢は2019年優勝者の渋野日向子(22=サントリー)をはじめ、6月の「全米女子オープン」を制した笹生優花(20=ICTSI)、畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)ら7人が参戦。再び日本勢によるメジャー制覇が期待される中、同コースの経験者で女子プロ事情にも詳しい芹沢信雄(61=TSIグルーヴアンドスポーツ)に展望を聞いた。
舞台となるカーヌスティGLは、過去8回男子の「全英オープン」も行われ、クリークが絡む18番は数々のドラマを生み出した。1999年にはジャン・バンデベルデ(フランス)が2位に3打差をつけて迎えた最終日18番でクリークにつかまり、痛恨のトリプルボギー。プレーオフの末に優勝を逃し「カーヌスティの悲劇」として語り継がれている。
18番のレイアウトはもちろん、ホールごとに風向きが変わるなど攻略の難しさでも知られるコースで行われる今大会は、どんなプレーが求められるのか。2010年の「全英シニアオープン」で同コースを経験した芹沢は「基本的には風の対応が一番難しい。日本人は得意ではないですよね。経験したことのないような風があるし、木がないからターゲットを決めるのも難しい。それに芝質、フェアウエーの硬さ、アンジュレーション(コース上の起伏)とか、そういうところを対応できないと痛い思いをしますね」と指摘した。
19年大会を制している注目の渋野は、今年に入ってスイング改造に着手した影響で結果が出ておらず、厳しい戦いが予想される。芹沢は「渋野さんが優勝した時はリンクスではなくて(風の影響を受けにくい)林間。彼女は風が吹くと調子が悪いし、今年はあまり成績が上がっていないので(優勝は)難しいかもしれません」。その一方で「何かを持っている選手なのでメジャーになるといきなり上位という期待はあります。そうでなくても『もう1回自分を見直したい』と言っているようだし、『全英女子』で何かをつかんでほしい」と期待した。
現時点で日本勢で最も優勝を期待できるのは畑岡だ。「全米女子」のプレーオフで笹生に敗れ、東京五輪では9位だったが、厳しい条件だからこそ技術が生きるという。「アイアンは切れ味があって硬くなったグリーンでも止められます。下が硬くなると飛距離はガンガン出ると思うので、飛ばすよりフェアウエーにいったほうが絶対に良いし、ティーショットもうまい畑岡さんならそれができます。あとはグリーンを外したときに絶対に寄らないところがいっぱいあるので、練習ラウンドで理解し、対応する必要があります」。笹生もジュニア時代から世界各国のコースを経験しており、十分に対応できるとの見解だ。
そのほか日本人選手では東京五輪の代表争いに僅差で敗れ、悔しい思いをした古江彩佳(21=富士通)に注目する。「古江さんは低いドローボールヒッターなので意外と風に強いのかなと。この間の『エビアン』でも頑張っていたし、そういう点では自分のスタイルを持っていることを生かせると思いますね」。先月の海外メジャー「エビアン選手権」で4位に食い込んでおり、その勢いも加味して上位進出を期待した。
さらに国内で実績のある原英莉花(22=日本通運)らもエントリーしており、普段とは違うコースにどう対峙するかも見どころとなりそうだ。
以上、東スポ
当然、笹生とか、畑岡が注目されますが、私は
古江とか原が活躍してほしいと願っています。
第二の渋野になれると思っています。