先日、「世界一受けたい授業」というTV番組を観ていました。
そこで、宮城大学の食品を研究されている教授が講師として出演されていました。
そのうち、番組の中でハンバーグが出てきて、出演者たちが、「おいしい。」「食べやすい。」などと言って食べていました。
その後、クイズになり、「このハンバーグは、食品には、絶対に用いないあるものが半分含まれています。それは何でしょう?」
という問題が出ました。
正解は「木の屑」。
正解VTRは、静岡県のとある製材所。
杉などの木材がたくさん並べられていました。製材所の機械の下には、たくさんの木屑があり、これを使ってハンバーグを作るのだ
そうです。
レポーターが食べてみましたが、とてもそのままでは食べられないと言っていました。
その後、その木屑はミルミキサーにかけ細かく砕き、お湯で沸騰されてから濾していきます。その作業を三回繰り返すと、
単なる粉末になりました。
教授曰く、「木は、セルロース、ヘミセルロース、リグニンという物質から出来ています。そのうち、へミセルロース、リグニンには、
苦味があるため、セルロースだけ抽出して、食品に用いる事ができます。セルロースは栄養にはならないので、ダイエット食品として
現在研究中です。」との説明でした。
木が食べられるというのは、初耳でしたので、興味深い話でした。
番組内で「リサイクルに繋がる」という意見も出ましたが、本来、木屑も土壌の中で微生物などに分解されると想うので、リサイクル
という点には、御幣を感じましたが、「本来、捨てるものを、ビジネスにする。」という観点からは、発展性のある研究かと思いました。
そういう意味では、木は有機質であり、無機質のものと違い、色んな将来の可能性を私たちに残してくれるものではないかと思い、
何だか、感慨深い気持ちになりました。
【工芸品ショップ泉亀(いずかめ)】ショップサイト
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