はさみの世界・出張版

三国志(蜀漢中心)の創作小説のブログです。
牧知花&はさみのなかま名義の作品、たっぷりあります(^^♪

2月の近況報告 2024 その1

2024年02月05日 20時02分59秒 | Weblog
いきなりですが、「奇想三国志 英華伝」の赤壁編の制作、非常に行き詰っております……
結論からいいますと、「地這う龍」のつづきの原稿がありません。
楽しみにしてくださっているすべての皆様に謝罪致します……!
ほんとうに、情けない。
ごめんなさい!
「赤壁編は原稿がほぼ出来ているも同然なので楽勝(ドヤァ)!」といった文章を書いたおぼえがあるし……撤回です。
なんて恥ずかしいことを書いてしまったのやら……!

え?
このブログで「飛鏡、天に輝く」という長編を読んだことがある?
あれが赤壁編でしょ?
と首をかしげてらっしゃる方、いらっしゃるでしょうか……
自分もそうだと先月上旬まで信じていました。
ほんとうに、なにも疑いなく、この原稿をちょいと直せばいい、「楽勝だ」と。

蓋を開けてみたところ、とんでもなかった!

(以下、「飛鏡、天に輝く」のおかしい点が列挙されます。
飛ばして読んでくださってかまいません。
★印が出るまでぐーっと下げてみてくださいね)

まず、知識がめちゃくちゃ間違ってる!
孫権軍のうごきを2008年(飛鏡、天に輝くを書いた年)のわたしは、誤解して読んでいたのです。
まず孫権軍は柴桑で開戦を決議し、樊口→陸口と移動するのです。
はじめから曹操軍と角を突き合わせていたのではない。
そうなると、孔明と漁村の人々のエピソードはまるっきり成り立たなくなり、さあ、困った!
話をコンパクトにするか……それだと「飛鏡、天に輝く」のストーリーは成り立たなくなる。

さらに、過去作をリメイクしている今回の「奇想三国志 英華伝」ですが、新しい趙雲像と、過去に書いていた趙雲像に、すごくずれがあるのです。
基本は同じだろうと高を括っていたのですが、自分の作品ながら読み返してみると、別人じゃん!
こんなに強面だったのか、過去作の趙雲よ……
とうぜん、趙雲のシーンも、リアクションがおかしいので、まるっと書き直す必要があります。

周瑜の重要な設定についても、おかしくないですかと自分で自分の作品にツッコミを入れる始末。
よそ者の孔明に、非常に重要な最高機密がサラっと明かされているのですよ。
で、「それ」を知っている、という前提に物語全体が動いているので、この「おかしさ」を正そうとすると、やはり全体を直さないといけない。

胡済(偉度)と例のあのひと(ネタバレになっちゃうので今更かもしれませんが伏せておきますね)の関係も、いまひとつ明瞭ではない。
というより、この二人、過去にどんな関わり合いがあったのか、じつは作品でぜんぜん明かされていないのです。
そもそも、子供たちが烏林に派遣されるタイミングと、曹操軍に疫病が流行るタイミングがおかしい。

それ以外にも時系列がバラバラなエピソードが並走して前半が終わり、孔明にすべてが明らかになってから、急に内容が三国志演義に近くなってしっかりしだす。
で、後半は、前半の伏線をつまむような形で閉じ、そして、オープニングと対応しないエンディングを迎える……


どうすればこのめちゃくちゃな原稿を正しく、かつ面白く直せるか?
悩みました。
めちゃくちゃ考えました。

中盤だけはよい出来になっている原稿を活かし、前半と後半を直すか?
もっとエピソードを削って、コンパクトに直すか?
それとも、全体を再構成して、はじめから書き直すか?

当初は、「中盤を活かし、前半と後半を直す」という案で動いていました。
ところが、「地這う龍」から赤壁編へ、どうつなげるべきか良いアイデアが浮かばず、頭が真っ白になってしまいました。
まさかこんなに何も浮かばないとは思わず、すっかりパニック。
あれやこれやと試したのですが、ピクリとも動かない分厚い壁を押しているような感じで、ぜんぜんどうにもなりません。

しかし、日数は無情に過ぎていく……
「地這う龍」は2月中旬ごろに終わるとおもいます。
けれど、もう次の原稿が、ない!
年初に「毎日更新チャレンジを続けるぞー」ということを書きましたが、まさか二か月もたたないうちにダメになるとは……
みなさんも、「地這う龍」はつづきがあるという前提で読んでくださったのでは?
それなのに、続きがないなんて、詐欺になってしまう;

何がいけないんだろうと今でも悩んでいます;

リメイクなんて言ってないで、完全に新作を作るほかないのかもしれません。
そうなると、さあ、困った、全然時間が足りない!
2008年はプロットをろくろく立てないまま、思いつくままに一年以上連載できていましたが、いまやそんな無謀な真似はできません。
2008年に無茶ができたのは、若かったというのもありますが、厚顔無恥だった、というのが大きかったんだなー、と今にして思います。

いや、鬱々としていても仕方ないですね。
ともかく書かなくては……
でもなにから手を付け、どこをどう書けばいいのか?
どう書くと面白くなるのか、「これだ!」というポイントが見えないのです。

キャラクターの把握が出来ていないのか?
想像力が足りないのか?
構成力不足なのか?
正解を出そうという気持ちが強すぎて空回りしているのか?

なんか全部じゃないか、という気がしなくもないですが、このまま焦ってばかりもいられません。

設定をゼロからやり直すしかないのかもしれません。
分かっていると思い込んでいたところをわかっていなかったというのが、今回の混乱の原因のような気がするので、全体を整理して、どうしたらよいか決めたほうがいいのか……?

それとも。
短編などを書きつつ、体力をじっくり戻しながら、設定も整理し、頭を落ち着かせて長編へ向かうべきか……

ぐるぐる考えて、視野が狭くなっているのもわかっているから焦って、時間だけが経っています。
ほんとうに、つづきを楽しみにしてくださっている方には申し訳ないです。
まだちょっと時間はありますので、あがけるだけ、あがいてみようかなとも思っています。

また進展か変化がありましたら、ご報告させていただきます。
マイペースにやりすぎたかなあ……
ションボリしたお話になって申し訳ありません。
なんとか現状を打開したいです。

ではでは、またお会いしましょう('ω')ノ


牧知花



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