
鹿児島県議会は27日、議員と県幹部が奄美群島特産の「大島紬」の着物やネクタイを身に着けて本会議を開いた。=写真。
生産量が最盛期の1972年の28万反から1万反以下に激減した大島紬をPRするために、超党派の議員連盟が呼び掛けた。
着物離れは多分に漏れず、ネクタイだけを着けた議員がほとんど。それでも、大島郡区選出の議長や一般質問した議員4人は全員が紬姿で登壇。傍聴者に「色彩が明るい」と好評で、当の議員たちも「軽い」と満足そうだった。
不況や過疎、財政難を背景に議員と県幹部の議論は二重、三重に空気が重たくなりがちだが、この日ばかりは議場は華やかな雰囲気に包まれた。(N新聞2月27日朝刊引用)