情報と物質の科学哲学 情報と物質の関係から見える世界像

情報と物質の関係を分析し、心身問題、クオリア、時間の謎に迫ります。情報と物質の科学哲学を提唱。

情報化の本質-物理量の抽象化(透明化)

2019-05-01 09:29:23 | 情報と物質の科学哲学

外部から入力された物理量は、測定器によって測定値情報に変換されます。
物質的実在である物理量が抽象的な情報に変換/写像されるのです。
このような変換を抽象化と名付けます。
この事実こそが情報化の本質です。
情報化という用語があるのに抽象化という用語を敢て使うのは、
情報化によって物理量の次元が失われることを強調したいからです。

測定器から出力されるのは情報表現物質であって、情報そのものではありません。
測定値情報は、この情報表現物質に担われて出力されるのです。

測定器には多種多様な物理量を抽象化する機能があります。
抽象化によるメリット:
(1)計算や学習などを実行できる
  測定対象に関する数学的世界の構築が実現できる
(2)異なる次元の物理量を関連付けることが可能になる
  毒々しい色で、かつ、異臭を放つ生物は危険という判断ができる
(3)異なる次元の物理量の大きさの比較が可能になる(物理的には不可能)
  手に持った湯呑みがかなり熱いと手放す→湯呑みの重さと温度という異質の物理量を感覚によって比較する

抽象化によるデメリットは、入力物理量の次元が失われることです。
そのため、環境との接点、あるいは、整合性も失われます。
このデメリットは、環境の中で行動するロボットにとって障害となります。

詳細は、パソコンサイト 情報とは何か 情報と物質の関係から見える世界像 を是非ご覧ください!



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