空の道を散歩

私の「仏道をならふ」の記

風邪

2010-10-18 09:11:55 | 健康・病気

 妹が介護を交代してくれたので、週末、自宅に戻ったのはいいけれど、疲れが出たのか風邪をひいて、のどがものすごく痛い。熱もある。常備している「桔梗石膏」を飲んで、自宅ではずっと寝ていた。病状が改善しないまま実家に帰った。電車の中では、本を読む気力もなく、ずっと眠っていた。

 元気なときでも、親のことを考えると不安が先立つのに、たとえ風邪でも、健康でなくなると、よけいに悪いことばかりを考える。自分にもしものことがあったら親の介護はどうなるのだろうとか……。

 妹が、両親に夕食を食べさせてくれていたので、私は、おかゆに梅干しの夕食をすませて寝た。父は私を心配しているつもりで、「無理をするな」と言う。「誰のせいで私が無理をしているっちゅうねん」と突っ込みを入れたい。

 父は、瞬間、瞬間は会話が成立しているので、知らない人が見たら、「いつまでもしっかりしていておげんきですね」というのだが、少し長いスパンになると、状況が理解できない。いろいろ起こるトラブルは自分が起こしているのだが、それも理解できない。

 母は父よりはまだ、状況を理解することはできているように思うが、それも五十歩百歩である。

 一晩中、喉の痛みと咳に苦しめられ、夜中に起きて、以前医者から処方されて残っていた「麻杏甘石湯」を飲んだ。気管支炎の薬だ。自宅においていた漢方薬のケースを、そのまま実家に持ってきていた。

 私は10年ほど喘息に苦しめられた。西洋医にかかっていたころは、薬前薬後にご飯を食べているような感じで、薬を山ほど飲んだが治らず、時々発作で呼吸困難に陥って、救急車を呼んだ。後半、良い漢方医を紹介してもらってから、薄皮をはぐように良くなっていった。以来、その先生にお世話になっている。

 煎じ薬のほかに、エキス剤をもらったときは、症状がよくなると飲まずに残しておいて、症状が出るとこれを飲むようにしている。長年漢方医にかかっていると、どういう症状の時に飲めばいいか、わかってくる。ちょっと喉が痛いときに、予防的に「桔梗石膏」を飲むと、ひどくならないで済む。

 今回は、処方が遅かったのか「桔梗石膏」ではせき止められなかったようだ。「麻杏甘石湯」が効いたのか、朝になって少しは楽になった。

 両親に朝食を食べさせて、今日1日、寝ることにする。ヘルパーさんも来てくれるし、どうにかなるさ。