空の道を散歩

私の「仏道をならふ」の記

セッション3

2013-03-27 02:48:36 | 健康・病気

 セッション3は「前後の関係性と呼吸の3次元的広がり」。要するに、長年のゆがみで狭くなった胴体の前後方向に広がりができるように、体側の緊張を解放して、自由な動きを作るということ。

 横向きに寝て、足から骨盤、肋骨部分、腋、首にかけて、順に圧を加える。あちこちが痛くてうめきまくる。

 この時も、右体側が終わった段階で、鏡の前に立ち、Before、afterの違いを確かめる。施術が終わった右半分は、輪郭がくっきりとしているの対し、左側はぶよーんとした感じ。とくに、太ももとウエスト部分の違いが顕著だ。左の太ももの内側にはゆるんだシワが斜めに走っているのに対し、右の太ももはシワが無くなって皮膚に張りがある。右側の緊張が解放されて正しい位置になったの対し、左側はもとのままなので、体が左に傾いている。

 左体側のロルフィングで驚いたのは、肋骨の下側(12番目の肋骨)を抑えたとき、しこりがあって、圧を加えられるとものすごく痛い。「この固さは、子どものころから形成されてきたもののようですね。何かのたびにこの部分に力が入って緊張させていたんです」とロルファーのAさん。

  思い当たるふしがあった。私は、今でいうアダルトチルドレンでなかったかと思うことがある。いつも両親、とくに母の顔色を窺って、周りの空気が都合の良くない方向に行かないように気を配っているような子ども時代があった。生活の苦しさに加えて、夫婦の間に何か問題があって、長女の私はそれが何か分からないながら気付いていた。母はいつもしかめっ面をして、ため息をついていた記憶がある。たまに笑顔の母を見ると、ほっとして、うれしかった。いつもこんなお母さんでいればいいのにと思った。

 そのような子供時代が、12番目の肋骨のしこりを形成してきたのかもしれない。

  ロルフィングに関するあるサイトには、「12番目の肋骨には横隔膜と腰方形筋がついていて、この肋骨の周辺を柔軟にし動きを自由にすることは、横隔膜の動きを助け、呼吸に影響する。また、腰方形筋を介して骨盤の傾きにも影響する」と書いてあった。

 セッションを終えた後、再び鏡の前に立つと、中心の軸ができて、ゆったりと自然に立っている私の姿があった。トイレに入ったとき、鏡に映った私の首から胸にかけての姿は、花が開いたように輝いて見えた。スタイルが悪い全身が映っていないのと、照明が暗いので欠点が見えないせいもあるが、私はロルフィングの効果だと思いたい。


セッション2

2013-03-27 01:44:06 | 健康・病気

 基本的なロルフィングの10セッションのうち、2回目のセッション「サポートの基盤と地面への適応」を受けた。

 セッションのテーマは英語をそのまま翻訳したらしくて、内容が分かりにくいが、セッション2は全身を支える足の土台作り。

  足の模型を手にしながら、解剖学的構造やどんなふうに動いて歩くのかを学習する。一般的に、足は大地にしっかり立っているというイメージから、堅固で動かない構造を想像しがちだが、たくさんの小さい骨が常に動いて、体のバランスを取っている。だから、むしろ、繊細で、微妙な動きができるように、常に柔軟でなければならない。

  ところが、長年の癖や、正しくない歩き方によって、骨が自由に動かなくなったり、あるべき湾曲や空間が正しい位置から外れたまま固着してしまう。足のゆがみは、それとのバランスをとろうとして、上半身のゆがみを引き起こす。

 街で見かける若い女性たちが、超高いハイヒールやブーツを履いて、奇妙な姿勢で歩いている姿を思い浮かべた。彼女たちの多くが、O脚だったり、X脚だったりする。上半身を大きく揺らしたり、ものすごく大きな足音を立てて階段やエスカレーターを上り降りしている。その理由が納得できた。彼女たちの10年後、20年後の姿がたやすく想像できる。

  足の甲、足裏、脛、大腿部と圧を加えて行くのだが、脛と大腿部がものすごく痛かった。もう我慢できないというところまで、ぎゅうっと抑えられる。圧を加えているロルファーの指や肘が、私の身体に食い込んでくるような感じ。

 右足を終えた段階で、左右の足の長さが違うのが分かった。鏡の前に立つと、beforeの左足は老人の足、afterの右足は壮年期の若々しく伸びた力強い足と、はっきりと違いが分かる。

 両足が終わって鏡の前に立つ。両足とも、胴体からすっきりと伸びて、身体全体が解放された感じでまっすぐ立っている。

  前回のセッション後、便の臭いがしなくなったのは、ロルフィングの効果なのか聞いた。呼吸が良くなって、内臓に酸素が行き渡り、内臓の働きが良くなったせいではないかという。

 このような変化は、たいていセッション10を終えたころに出るのだそうだ。私の身体は、反応が早いらしい。長年、鍼灸治療で身体のメンテナンスを受けてきたせいだと思う。