昨日からアップしている「ヒーローヘルメット」の製作記事ですが、ある有名な映画会社の助監督からのメールで製作することにしました。
その映画会社は、「東映」です。
映画の題名は、「インザヒーロー」です。
「東映」の映画なら「ヒーローヘルメット」なんてたくさんあるじゃないか?
と思いますが、助監督さんも特撮関係の所に貸してもらえないかと問い合わせたそうですが、「絶対にダメ」と言う返事が返って来たそうです。
映画の内容が、着ぐるみの中に入る人の話で、言ってみれば「夢を壊す」物語だからでしょうか?
東映なので「ヒーローヘルメット」くらい新旧たくさん持っているはずなのに、全く貸してもらえなかった様です。
でも、主役の「唐沢寿明さん」が住んでいると言う設定のアパートの部屋に、赤いヒーローヘルメットを置きたいと監督が急遽セットを見て言われたそうで、ネットで持っている人を探した所、私が以前アップしていた「じげ風呂」がヒットした様です。
ただ、そこにアップしていたヘルメットはもう行方不明で、助監督さんにも困っておられた様ですので、知り合いの作りかけてたヘルメットをもらい、それを仕上げて無料で提供することにしました。
全くのノーギャラなのですが、エンドタイトルに名前が出るとのことでした。
後に調べたら、パンフレットにも「美術協力」として名前が出てました。
どんな風に映画の中に展示されたのかは後にアップします。
とりあえず製作の記事をアップします。
知り合いが作りかけてたヘルメットですが、かなり仕上げの荒い状態で放置されていました。
それで、手っ取り早く綺麗な仕上げにするため、平面的な部分はパテとか使わず、1ミリのプラ板ををカットして貼り付け、面を出し、3次元曲面部分はエポキシパテとポリパテで丹念に磨きました。
正面のバイザー部分に縁取りをアクリルの三角棒5ミリを貼り付けました。
これでだいぶヒーローヘルメットっぽくなったと思いますが、もう一工夫します。
バイザーの上の真ん中部分に飾りのパーツを付けました。
これで、徹底的に磨きます。
本体はグラスファイバー強化樹脂(FRP)なので非常に硬い。
240番から1200番くらいまで、少しずつ変えながら細かく磨きました。
時々、サーフェーサーを吹いて仕上がりを確認し、悪い部分があれば磨き、またサフ吹きし、磨きました。
何とか綺麗になったところで、ホームセンターのカラースプレーのラッカーを吹き付けました。
赤いラッカースプレーですが、よく振って、手で温めて、何度も吹き付けました。
ここまで仕上がりました。
主人公が昔かぶっていたと言うなら、細かい傷や汚れも必要か?とも思いましたが、とりあえず綺麗な状態で仕上げます。
多少の仕上がりの悪さは有っても問題ないと言うことで、少々は気にせず仕上げました。
この塗装の乾燥後、細かい塗り分けをして行きます。
ここまで仕上げて、これ、どこから覗くのか?かぶった時前が見えないな!
と思うでしょうけど、実際に被るシーンは無いとの事だったので、覗き穴は省略しました。
でも、ちゃんと被ることはできます。
とにかく時間がなかったので仕上げを急ぎました。
ここから一気に変わります
続く!