ハルシオン エイリアンフェイスハガーの製作もいよいよ終わります。
ダミーヘッドも出来、フェイスハガーも取り付け、ほぼ完成になりましたが、、最後の仕上げをします。
最終の仕上げですが、これを使います。
液体ののラテックスです。
水性のゴムですね。
これを薄く塗って、あることをすると、こんな形になります。
これは絵の具のボトルに塗って、爪楊枝で引っ掻いた物です。
映画の「エイリアン」の卵の表面にこんな網目が付いていましたが、水性のラテックスを塗って乾いたら、爪楊枝や、ピンセットで引っ掻くとこんな感じになります。
薄いゴムの膜に傷が付くと、引っ張り合っているため、こんな形に縮みます。
いかにもエイリアンのようです。
この方法をダミーヘッドに施します。
ダミーヘッドには名札もつけました。
アクリル製です。
一気にエイリアンっぽくなりました。
ただ、この網目、耐久性が有りません。
せいぜい2週間くらいが寿命です。
空気中の湿気を吸って、ねばついたり、ボロボロになります。
輪ゴムが古くなるとボロボロになるのと同じ事が起きます。
それを少しでも持たせるため、木工ボンドを薄く満遍なく塗ります。
空気との接触を防ぐためです。
木工ボンドは乾くと透明になるし、ちょっとテカリが付くのでたっぷりと塗っても問題は無さそうです。
これを全体に施し、網目が朽ち果てないようにしましたが、やはり何年か経つとボロボロになるようです。
今現在、この網目を修復するため、発注主様から送り返して頂きました。
もう一度網目を剥がして再度同じ網目を作ります。
次は、しっかりと木工ボンドを塗り込み、劣化しないようにしてみます。
実験した所、木工ボンドをしっかりと塗った部分は劣化せずそのままの形状を保っているようです。
作例を製作された「韮澤靖さん」も「2週間くらいしかもたない」と言われてました。
なにぶん誰もやってない事なので、実験してみるしか有りません。
取り敢えず、自分用に作ったフェイスハガーの網目も劣化が進んでいますが、木工ボンドをしっかり塗った部分は劣化していないのが分かりましたので、考え方は間違っていないようですが、もう一つ大問題があるのです。
昔のソフビキットはエンビの可塑剤として「フタル酸エステル」という「発癌性物質」を使っていたそうで、それが、年月と共に染み出してネバネバの状態になります。
これは何をしてもどうしようもなく、洗剤で洗ったら一時的にネバつきは取れますが、また同じネバネバのになるようです。
古いソフビの宿命のようです。
手の施し用が無いようです。
でも何か方法がないか、日々研究しています。
取り敢えず、フェイスハガーに製作はここまでです。
ラテックスの劣化防止方法と、ソフビのネバつきの改良方法は日々研究です。
まだ回答は出ませんが、研究してみます。