ハルシオンの実物大フェイスハガーの製作記事をアップしましたが、今日からまた、実物大の「化け物」を製作した時の記事をアップします。
今回の「化け物」は、広島のFさんから製作依頼を受けて製作した物です。
映画「遊星からの物体X」に登場する「スパイダーヘッド」と呼ばれる有名な「化け物」です。
今回製作の「スパイダーヘッド」は、「ハワードスタジオ」が製作した実物大の物で、かなり大型になります。
日本国内でも数個しか無いという品物だそうです。
材質は、キャストで、日本のキャストとはちょっと成分が違うような気がします。
これが全パーツです。
足がたくさんついていますが、まさにカニです。
歯は、まるで入れ歯です。
なぜか、下の歯が2個付いていました。
整形不良という事で予備でしょうか?
ただ、頭部のパーツに、口の穴がないので、内側からモーターツールで開口して、入れ歯を組み込みます。
写真を見て分かりますが、毛穴っぽい感じや顔のシワ等、非常にリアルにできています。
面倒なのが、足です。
こんな状態の物が6セット有ります。
トゲが随所に有るのですが、これに気泡があり、尖った部分がかなり欠けてしまっています。
シリコン型に樹脂を流し込んだ時、トゲの先部分に空気が残っていたのでしょう。
ほとんどのトゲが欠けた状態でした。
これも全て尖った状態に直します。
足パーツは一本につき3分割されているので、真鍮棒を差し込んで補強して接続します。
何故か?足パーツの色が違います。
樹脂が足りなくなったのか?
海外製なので、こんな事普通です。
実はこの実物大ヘッドは、もう一つ有ります。
右の物はソフビ製の物で、同じ発注主様の物です。
ソフビの方よりキャストの方を先に製作して欲しいとの事だったので、ソフビは後回しにします。
先ず、このキットの頭部を立った状態にします。
木製のスタンドを作り、頭部に差し込みます。
まだ、固定はしてません。
入れ歯が付いていないので。
この口の内側から「入れ歯」を取り付けますが、取り付けるための突起とかパーツは全く有りません。
自分で取り付け方法を考えて取り付けます。
スタンドを仮止めし、足パーツを仮に付けて見ました。
げにおぞましい姿が見えてきました。
なにぶん、キャストが硬いのと、大きいので製作はかなり疲れます。
単純に加工に力が要ります。
重さもそこそこ有り、長時間持っていると腕がダルくなります。
休憩しながら少しずつ製作を進めます。
続く!