仏像(とは言えないかも)の製作ですが、いよいよ仕上げ塗装に入ります。
その前に、頭の形状を修正しました。
頭を細い筋彫りをやめて深い溝を入れました。
これでますますジンギスカンナベの様な形になりました。
これに粘土を盛って表面仕上げをし、粘土の乾燥後、下地の焦茶色を塗りますが、大きさが大きいのでエアーブラシのようなものではなく、ホームセンターで買って来た「水性カラースプレーのチョコレート色」を吹き付けました。
水性缶スプレーは乾きがちょっと遅いので、扇風機の風を当てて乾燥を早めます。
本当にチョコレート色です。
ツヤは気にしません。
これに、アクリル絵の具の「バーントシェンナー」「ローシェンナー」「白」「黒」等混ぜて赤錆色を作り、紙コップに入れて水を加えてシャバシャバにしたものを大胆に刷毛で塗り付けます。
これをボロ切れで軽く拭き取ります。
へこんだ部分に錆色が残るように拭き取ります。
アクリル絵の具を刷毛で塗った時、弾いてしまう事がありますが、その時は絵の具に食器洗いの洗剤を一滴垂らします。
そうすると表面張力が無くなり、プラの表面でも水性絵の具が弾かなくなります。
そして、写真のように錆色が付きましたが、これが乾くと色が薄くなります。
薄くなったらもう一度同じ事をして錆色を追加します。
布で拭き取って行く際に全体を磨いて行きますが、その時点でだいぶ金属っぽくなって来ます。
このままでも結構鉄っぽくなりましたが、いつもの鉛筆の粉を擦り付けます。
HBくらいの鉛筆の芯を240番位のサンドペーパーに擦り付けて粉にし、それをフェルトにすくい、全体に擦り付けます。
特に出っ張ったところをしつこく擦ります。
このような鉄らしいテカリが出て来ます。
やりすぎると嘘っぽくなるので程々にします。
この写真は翌年の年賀状にしました。
これで「持国天」の製作は終わりました。
今年の「米子工芸会」の作品展で、このスタチューも展示します。
以前アップした「烏天狗」や、「ル・フォーショーリボルバー」や、「百鬼丸」も展示の予定です。
今まで製作したフィギュアを一斉に展示する予定ですので、興味のある方は、2024年11月17日から米子市美術館、第37回米子工芸会作品展にお越しください。
私の作品の他にも沢山の工芸作品があり、色々楽しめると思います。
よろしくお願いします。