2023年の11月17日〜22日まで、「米子工芸会」の37回作品展が開催されました。
私が、この米子工芸会に加入してもう10年くらいになりますが、「フィギュア」と言うジャンルが「工芸」として認められるのか?といつも思います。
会長さんは、「これからの時代は、フィギュアも工芸品として扱うべきだ。」と言われてますが、毎年、私の作品だけ会場で浮いている様な気がします。
大昔、ビスクドールや、市松人形など、子供の愛玩人形の様な物だったのが、今や美術品として扱われています。
今現在のフィギュアは、何十年か経つと芸術品になるのでしょうか?
それまで私は生きていないでしょうから、真意はわかりませんが、今年の「米子工芸会」の展示で、私の作品の「企画展」をすることになりました。
今まで展示したものを一堂にまとめて「米子市美術館」に展示します。
もちろん他の方々の木工作品、陶芸、刺繍、レース編み、フィッシュカービング、ガラス工芸品等も同時に展示されます。
まだ少し先の事ですが、今年は色々忙しい日が続きます。
と言う事で、今回から「米子工芸会」向けに製作した「仏像」の製作記事をアップします。
この作品は米子工芸会に展示するのに何がいいのか?
初めの頃は良くわからなかったので、仏像なら工芸っぽい?と思って製作することにしました。
50ミリのスタイロフォームを何枚も貼り合わせ、熱線ヒーターやカッター、木工ヤスリ等で削り出します。
こんな感じになります。
目玉を入れて、大きな口を開けて、「なんじゃこりゃ」ですね。
それに上半身しかありません。
全身を作るのは大変なので、良く見かける石膏像の様な形にしました。
学校の美術室に置いてあるやつです。
仏像を石膏像のような形で作り、仕上げは鉄の様な鋳物っぽい仕上げにしました。
製作にはいつもの「ウッディー粘土」を薄く塗り込み仕上げます。
この様な顔ですが、「仏像」なんです。
これは、「四天王」の「持国天」の「スタチュー」です。
完成したら、高さが85センチほど有る大きな物です。
頭にはまだ飾りが付くので大きくなります。
顔立ちは怒った物にしたかったので、表情筋を強調して作りました。
製作には、下地にウッディー粘土を一度塗り、乾燥させながら少しずつ盛って整形します。
一度にたくさん盛ると、乾燥しにくくなりますし、ヒビが入りやすくなります。
粘土の乾燥には扇風機を使います。
本来、仏像の様な物は朽ち果てない様な素材を使うので、鉄の様な錆びたり朽ちたりする素材は使わないはずなので、作ってみたら面白いのでは?と思い、製作しました。
実際には鉄の仏像という物もある様です。
ただ、青銅の様な素材より型に流し込んで整形するのが難しかった様で、あまり造られなかった様です。
この粘土の塊がどんな風に変わるか?
続きます。