オカンとワンコ

過去と他人は変えられない 自分と未来は変えられる

「追憶の夜想曲」中山七里著

2022年07月19日 09時10分18秒 | 読書
「追憶の夜想曲(ノクターン)」中山七里著を読了。
前回読んだ「贖罪の奏鳴曲」の続編です。


【画像】中山七里著「追憶の夜想曲(ノクターン)」

いきなり凄惨な場面から始まってオゾケました。
夢だったけどね。

今回の案件は殺意を認めていて一審で実刑判決が下されている。
その量刑を争っておるのだが、
担当した弁護士は過払い金請求を手広く請け負っている人で、
刑事事件には不慣れである。
御子柴はその弁護士の後ろ暗い部分に脅しをかけて、
強引に案件を引き継ぐのです。
被疑者の家庭は多額の借金を抱えており報酬は見込めない。
高額報酬で知られる御子柴が何故そこまでして弁護をするのか?
ここにね、大きな大きな秘密があったのですよね。

読んでる途中で本当の犯人は目星がつくけど、なにゆえ犯行に至ったか?
ここがやはりどんでん返しのどんでん返しでしたね。

そうそう、岬洋介の父親(東京地検の検事正)が出てきましたよ。
担当弁護士が御子柴に変更されたことを知り自分が担当することに。
この地位にいる人が公判廷に立つことはまず無いそうですが、
過去に一度、御子柴に逆転敗訴しており、それが心の澱となっている。
故に下世話に言えばリベンジですかね。
でもさすが岬洋介の父親というのか、この父がいて洋介がある。
そんな印象を受けました。

御子柴シリーズはあと2冊あるけど、図書館にはないだよね(泣)
リクエスト入れようかな。