「黙(しじま)」(辻堂魁著)
介錯人別所龍玄始末シリーズ第三作目だそうな。
牢屋敷の首打役と刀の試し斬り御用を生業にする浪人、別所龍玄。
ときに切腹の介錯を務めることもある。
ある日首を打った僧侶の末期の声を聞いた龍玄は、幼い頃父親と訪ねた母子の店のことを思い出す。(「妻恋坂」)
夜明け前に介錯を自ら頼んできた侍が済ませなければならなかった用事とは。(「惣領除」)
生と死に清々しく向き合う、凄腕の首斬人を描く傑作シリーズ第三作。
(裏表紙の紹介文)
首打役で刀剣の鑑定士。
時に介錯を頼まれたりするが、身分は浪人の別所龍玄。
回想のかたちで生い立ちが語られるので、前二作を読んでなくても理解しやすい。
風の市兵衛さんもそうだけど、作者が描く主人公は好みだ。
首打役を主人公にした小説は随分前に読んだけど、
感想は書かなかったのかな。