阿波池田「禿頭」の酔っ払って候(元福寿司2代目)

ブログ開始9年目、75歳になった。家族、師、友にブログ通じ少しでも恩返しが出来れば幸いなり。

きらら大正でのおはなし、パート6

2014年06月25日 23時58分07秒 | 仏法


☆宮崎奕保老師・説戒法話(部分抜粋)


私の経験を少しお話しますと、私は八十歳になっていますが、かつて、
人間のいちばん嫌う病気をしまして、もう九分九厘死んでしまっておりました。
そして、医者の手にかかって、三年半入院しておりました。
病気は粟粒結核といって、三日しかもたないというものでした。

中略

いま申し上げたように大きな病気もしましたし、もう隠居をしようと思っていたのですが、
北海道でもう五年目になります。ところが、ますます達者になって、
人には化け物のようにいわれています。

私は病院で、もう死ぬのなら、坐禅をしていようと思いました。
病院のベットの上で坐禅をして、じつは坐禅で今日のように達者になったのです。」

「若き仏たちへ」宮崎奕保著、45~46頁より


宮崎老師様も大病をされました、その老師様が問いに答えて・・・



和尚様が「その答えをふーと思い出したんです」

ーーーーー

“あのなぁー病気のことは医者にまかせい、

体のことはなぁーまわりのもんにまかせい

気持はなぁーほとけさんにまかせい“

おっしゃった。病気のことはどんなに心配してもお医者さん以上に

心配出来る人はいないですね、ゲエゲエ言ってて点滴こうつながって

ますから動けません、動けないからだれかに何かをしてもらわんならん。

そして最後に残ったこころのことは、ほとけさんにまかせいと

おっしゃた。ふっと思い出したんですね。

「莫妄想という禅の言葉があります、妄想することなかれと、余分なことは

考えなくてもええぞということです、そういう禅語があるんですね。

あっそうだと、老師がおっしゃてたあの言葉は莫妄想をひらたくおっしゃた

ことなんだなぁ、こんな禅語があったじゃないか!あっそうかと思ったんですね。

やっと腑に落ちたんですね、そうかどんなに心配したって、心配したところで

この胸の腫瘍がなくなるわけじゃない、どんなにあがいたところでなくなるもんで

ないんであれば、お医者さんにまかせるしかないぞ!

動けないなぁ、体どうにもならんな、看護師さんに頼むしかない。

でもやっぱりこれ(腫瘍)小さくなんなかったら困るしいなぁーー困るしなぁと

思ってもちいさくなるもんでないんだったら、自分の悩みはほとけさんに

おまかせをしろと言うんですね。そうかーーもうそうすることなかれ!

これから先のこと、どうにもなるもんじゃないことをあれこれ思い悩んでみたり、

そういうのをもうぞうというんですね、(禅門では妄想をもうぞうという)

自分が自分で自分の頭のなかに迷いの迷路作ってしまって、その迷路に自分で入りこんで

しまってはいかんぞというんですね、迷路に入り込んだところでどうにもなるもんじゃ

なかろ、ほとけさんにおまかせをせよと。

See you tomorrow!


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