11月26日の徳島新聞の朝刊に 哲学者 内山節さんのコラムで”昭和的価値の[失脚]を掲載された、
中盤を紹介します。
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昭和の時代につくられものが、輝きを失ってきたのである。昭和的な価値観も色あせてきた。現在一番嫌われるタイプは、
上から目線で発言したり、上司と部下の関係を会社の外にまで持ち出す人間たちだ。そういう人に接すると、特に若者たちは
昭和的人間を感じ取る。
先日行われた総選挙でも同じようなことが発生していた。希望の党をつくった小池百合子元代表は、東京の知事選に出た頃は
昭和の価値観が支配する政治世界を、改革していく人のように思われた。それが小池人気をつくりだした。しかしその後の
小池元代表の動きを通して、彼女もまた昭和的価値観の政治家に過ぎないことが見抜かれていった。政策を語らず、うまく風を
起こして支持を広げようとするのも昭和的だし、政治家への一任を求める姿勢も、昭和の政治家と有権者の関係そのものである。
中略 立憲民主党の支持が予想以上に広がったのも、支持者を単なる有権者として捉えるのではなくともに社会を
改革していく仲間として位置付ける姿勢に、昭和的ではないものを人々が感じたからだと私は思っている。
後略
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内山氏の説には同意しかねる部分が多い、
小池百合子氏が都知事に当選したのは昭和の価値観を否定したからではなくて、日本人のこころの琴線に
触れたからだと思う。
巨大な組織や団体に立ち向かうたった一人の女性を応援したい支えたいという思いである、それを
なんとか助けたい応援したいと衆議院議員のおっちゃんも罰せらるのを覚悟で一人ついたのも
都民の判官びいきに火をつけたから、勝ったと思うのです。決して平成維新を願ってではないでしょう。
立憲民主党が衆議院で野党第一党になったのもそれと同じです、
総選挙では逆に小池百合子氏が悪代官になってしまい、希望の党に公認されない民進党の
人々が出てきました、その人たちが民進党ででていたならば、落ちたかもしれないのですが
立憲民主党という急場しのぎの立党で国民のこころに判官びいきの火をつけたと思うのです。
だから立憲民主・本多平直議員のような人が当選してしまったのではないかと思うのです。
でもこの人松下政経塾なんですね、幸之助御大もどう思ってらっしゃるかなぁ~~~。