創作の秘密の途中。
驚くのは、リーの「探偵小説を読んでいない」発言。
探偵小説作家は生活の手段でしかないのか、と。
反対にダネイは探偵小説フリークだったはずなのに、
「エラリーの推理の話ではない(『九尾の猫』)」。
両人ともにいわゆる『探偵小説』からの脱却を目指していた、というわけか。
探偵小説からの脱却という点では一致をみるも、
アイデア担当のダネイは空想的で独善的、執筆担当のリーは現実的。
このキャラクターの違いが葛藤と軋轢を産んでいる、とも読めます。
楽しいのはチャンドラー「リトルシスター」への反応。
ダネイが「誰が誰を殺したのかわからない」とこきおろし、
リーへの手紙に「なぜこんな駄作が雑誌に載った(つまり売れた)のか教えてくれ」と書けば、
リーも駄作であることを文体やプロットの例をあげて文章化しているわけで、
はからずも二人の役割がここで無意識的に(?)働いています。
驚くのは、リーの「探偵小説を読んでいない」発言。
探偵小説作家は生活の手段でしかないのか、と。
反対にダネイは探偵小説フリークだったはずなのに、
「エラリーの推理の話ではない(『九尾の猫』)」。
両人ともにいわゆる『探偵小説』からの脱却を目指していた、というわけか。
探偵小説からの脱却という点では一致をみるも、
アイデア担当のダネイは空想的で独善的、執筆担当のリーは現実的。
このキャラクターの違いが葛藤と軋轢を産んでいる、とも読めます。
楽しいのはチャンドラー「リトルシスター」への反応。
ダネイが「誰が誰を殺したのかわからない」とこきおろし、
リーへの手紙に「なぜこんな駄作が雑誌に載った(つまり売れた)のか教えてくれ」と書けば、
リーも駄作であることを文体やプロットの例をあげて文章化しているわけで、
はからずも二人の役割がここで無意識的に(?)働いています。
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