10月に創元文庫から角田喜久雄の短編集「霊魂の足 加賀美捜査一課長全短篇」が出る由。
なんか、虚をつかれたというか、意外なものが出てくる楽しさ。
角田喜久雄は、もしかしたら忘れかけられそうな崖っぷちにいるような感じがして、
再評価につながると嬉しいですね。
個人的には時代小説のほうが好きなので、
春陽文庫に入らなかった時代作品(1つか2つあるみたい)が
どこかで出てくれることを期待しています。
ですが、ミステリ作品は昔に読んだ記憶では、
探偵役の加賀美警部のヤル気のなさそうな感じが好きになれず、
追いかけるのをやめてしまいました。
桃源社版「奇蹟のボレロ」に入っている「霊魂の足」を読んでみたところ、
加賀美警部の印象は昔と変わらないものの、
テンコ盛りともいえる凝った設定で本格ミステリ感が横溢する作品でした。
加賀美警部がなぜ、こんなダルそうなキャラクターなのか、と考えてみたところ、
他の登場人物が終戦直後の生きることに必死なギラギラしたキャラクターばかりなので、
かれらを逆照射するために、いつもダルそうで煙草ばかり吸い、斜めに世界を見ている、
という人物造形にしたのかな、と邪推しております。
そのあたりの素人考えを一新してくれるような作品集だと嬉しい。
終戦直後のヤミ市の雰囲気は、「東京のヤミ市」で予習しておきたい。
なんか、虚をつかれたというか、意外なものが出てくる楽しさ。
角田喜久雄は、もしかしたら忘れかけられそうな崖っぷちにいるような感じがして、
再評価につながると嬉しいですね。
個人的には時代小説のほうが好きなので、
春陽文庫に入らなかった時代作品(1つか2つあるみたい)が
どこかで出てくれることを期待しています。
ですが、ミステリ作品は昔に読んだ記憶では、
探偵役の加賀美警部のヤル気のなさそうな感じが好きになれず、
追いかけるのをやめてしまいました。
桃源社版「奇蹟のボレロ」に入っている「霊魂の足」を読んでみたところ、
加賀美警部の印象は昔と変わらないものの、
テンコ盛りともいえる凝った設定で本格ミステリ感が横溢する作品でした。
加賀美警部がなぜ、こんなダルそうなキャラクターなのか、と考えてみたところ、
他の登場人物が終戦直後の生きることに必死なギラギラしたキャラクターばかりなので、
かれらを逆照射するために、いつもダルそうで煙草ばかり吸い、斜めに世界を見ている、
という人物造形にしたのかな、と邪推しております。
そのあたりの素人考えを一新してくれるような作品集だと嬉しい。
終戦直後のヤミ市の雰囲気は、「東京のヤミ市」で予習しておきたい。
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