spin out

チラシの裏

真珠郎

2008年12月13日 | ミステリ
帝都モノのミステリや冒険小説は一定の書き手とマーケットがあるようですが、
これが角川文庫で出たころは新作でそんな作品を書く人もなく、
戦前の作品でありながら(だからこそ!)とても新鮮でした。

人を殺して首を切る美貌の少年殺人鬼が、
帝都の銀幕に姿を現したとみるや、
雪で閉ざされた邸宅で凄惨な殺人が!
しかも探偵を挑発するような殺人電話!

こんな惹句が浮かびますねえ。
クイーンの有名な作品を下敷きにしていますが、
戦前の横溝正史らしい浪漫趣味溢れる終幕も素敵です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« M・R・ジェイムズ とねりこの木 | トップ | 室町少年倶楽部 »

コメントを投稿

ミステリ」カテゴリの最新記事