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少年探偵 春田龍介 その3

2018年10月04日 | 雑日
読んでいてなんとなく思い出したのが、「名探偵ハリー・ディクソン」。
大昔に図書館で借りた岩波少年文庫の中の1冊(とういうか3分冊)。
名探偵、と名乗ってはいますが、地底人や怪物、美女とたたかう、SF活劇でした。
(はっきり覚えていないですが、おもしろかったなあ)
ジャン・レイ著となってはいますが、ぐぐってみるとややこしい裏事情がありそう。
岩波書店も復刊するなら、岩波文庫だけじゃなくて、こういう本もやってほしい。
「至福千年」をそう何度も復刊してもしょうがないでしょ。

春田探偵ものですが、後半は「ウラルの東」という中編。
これが、冒頭から人がバタバタ死んでいくんです。
春田探偵は、そこになんの躊躇もなく、傲然と名探偵を気取っている。
今の眼で見てはいけないと分かってはいるものの、
愕然とする反面、これくらいのインパクトがないと
編集部からも、読者からも支持されなかった時代だったのかもしれません。
そう思うと乱歩はジュブナイルに関しては、一線を守ったとも言えるのか。
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