いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

究極のガーメントケース

2011-11-05 06:56:50 | 
探し歩いているガーメントケース。

ひとつの究極の形のガーメントケースを
見せて頂きました。

場所は銀座の魔窟こと
いつもお世話になっている
パーソナルテーラーです。

このガーメントケース
パーソナルテーラーのオーナーである
H川氏がヨーロッパでビスポークしたもの。
ヨーロッパに居住していた時との事ですので
かなり昔の物だと思います。

氏はいつも小旅行の時は
このガーメントケースひとつで出かけたとの事。

とてもよく鞣された
ブライドルレザー。
かなり肉厚で鞄自体の重さは
恐らく3kg~4kg位はあると思います。

鞄のハンドル部分はとても
頑丈でまず壊れる事はないような作りです。
両サイドは革のベルトで閉じ
下の部分には鞄に入れたまま
スーツがかけられるよう
ハンガーラックが付属しています。

表面に大きな傷がありますが
これは一度だけ間違って飛行機に乗る際
荷物を預けた時についてしまったモノとのことです。

そして裏面。



ファスナー部分はドレスシャツなど
色々な物が仕舞えるポケットになっています。
氏の本名はF原さんというので
M.Fとイニシャルが入っています。

写真はありませんが
内側はシルクサテンになっていました。

さて、この手のガーメントケース
今は見る事がまずありません。

とても上質でしかも頑丈そうな革。
使い込む程にエイジングしていく。
正に旅を重ねる人と共に
年輪を重ねて行き、そしていつも寄り添い
サポートしてくれるようなガーメントケース。

今はビスポークでも
ここまでの鞄は作ることは難しいのかもしれません。

当面はガーメントケース探しの旅は
続きそうです。