いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

翼の王国 アランセーターの伝説を追って

2011-11-06 06:51:51 | その他
以前もご紹介した
ANAの機内誌「翼の王国」です。
この機内誌、特に海外取材の記事は
あまりにも力作が多いので
いつも注目しています。

そして今月号も。
あの「英国王室御用達」の著者
長谷川喜美さんの記事が掲載されています。

タイトルは
「家族の絆を編む島」
アランセーターの伝説を追って

何と32Pに渡る大作が掲載されています。



「アイルランドには"伝説のセーターの島"があるという。」



印象的な前書きから始まるこの記事は
単なるアランセーターの紹介ではなく
正に紀行文。
アラン諸島のイニシュモア島から
イニシィア島そしてイニシューマン島への
長い取材旅行を行い書き上がられた作品です。

そして読み進んでいくうちに
自分もいつの間にか一緒に旅をしているような
その場で現地の方の話を聞いている様な
錯覚に陥ります。

綿密な事前調査の上
取材をしたと思われる記事の内容。
そして伝説の核心へ迫っていく様子は
正に小説かもしれません。

印象的な文章に合わせ
とても美しい写真の数々。
アラン諸島の自然の美しさ
そして厳しさが伝わってきます。

そしてそこで暮らす人達の生活ぶり
素朴な人柄までもわかり
感銘を受けました。

下の写真はとても貴重な
伝説の始まりとも言える
アランセーターのアーカイブ。



凝った袖口の編み込み
そして数えきれないパターンを編み込んだ
1946年のカーディガンです。

そして私が心惹かれた
柄のアランセーター。
とても美しい柄だと思います。



この作品(記事)を読んで
アラン諸島へ行きたい!
と思わない人は
いないと思います。

私も必ず訪ねてみたいと思います。

願わくば今までの長谷川さんの記事
そして今回のものに、新たな取材も加え
1冊の本として出版して頂く事を
願ってやまない次第です。