いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

リストのクラブミーティング

2011-11-26 05:51:39 | その他
去る11月16日
池袋の自由学園明日館にて



パーソナルテーラーのクラブメンバー
巨匠T氏のフォルテピアノリサイタルがありました。

このコンサートの参加を兼ね
当日クラブミーティングを開催する事が決定。
当日のドレスコードは
クラブメンバーとして恥ずかしくない装い(難しい)
そしてクラブタイ着用と相成った次第です。
会場にはクラブメンバーが10名以上集まり
それぞれ思い思いの装い+クラブタイで
コンサートに臨みました。

当日の演目は
もっとも演奏が難しいと思われる
音楽家の一人に数えられる
「ピアノの巨人」フランツ・リストです。

演目は少年時代のリストにスポットをあて
14歳の時の作品「12の練習曲」を
中心に行われました。

当日使われた楽器は
オリジナルのウィーン式アクションの
古楽器に属するフォルテピアノ。



現代のピアノは突き上げ式で音を出すイギリス式に対して
当時の楽器は鍵盤とハンマーが直結していて
ハンマーを跳ね上げて音を出すウィーン式。
音色がまったく違い
軽快で明るい音ですが
イギリス式に比べると音量も小さく、そして繊細です。
イギリス式のピアノは鍵の沈む深さが約1cmに対し
ウィーン式のピアノは約6mm。
軽やかに繊細に弾ける反面
些細なタッチミスも露見してしまう
とても難しい楽器。

これを使って超絶技法の名手と言われる
リストを演奏するとは流石です。

さて会場は自由学園のホール。
会場はT氏のファンで満席。
このホール、とても古楽器にあった
回り込む様な響きがあり
正に会場としても最適だと思いました。

そして当日のT氏の装いも素晴らしかった。
ツイードのウィンドペーンのスポーツコートに
落ち着いた色のエレガントなクラシッククラバット。
同色系で合わせたオッドベストとトラウザースの
カラーコーディネイトもエレガント。
靴は当日出来上がったばかりの
ビスポークシューズだったようですが
もっと良く見ておけば良かった、、、

さて演奏は流石T氏。
流麗で時に優しく、時に力強く
そして正確無比な演奏でした。



そして、演奏が終わり
定番になりつつある中華店!!で
会食となりました。

北海道から駆けつけたメンバーの方もいて
愉しい服飾談義に花が咲いたのは
言うまでもありません。



「人生を愉しみましょう」を合い言葉に
こうして愉しい夜は
更けゆくのでした。

巨匠、素晴らしい演奏
ありがとうございました。