福やござれ-寿(ことほ)ぎの美・新春に集う(前期)
2006年1月6日から2月4日(前期)
2006年2月10日から3月11日(後期)
三の丸尚蔵館
「唐子遊図屏風」 狩野探幽が出展(前期)。
明治期以降の皇室の御慶事に際して献上された寿ぎの美が表された作品のうち、新春にちなみ,正月を飾る品々を中心に,松竹梅に鶴亀,七福神や宝船などが展示されている。
1 めでた尽くしの取り合わせ-旭日と鶴亀、そして松竹梅
2 跳ねよ寿ぎ、曲がれば長寿-海老
3 集まれ! 唐子たち
4 百に集まれば
5 福の神-七福神
6 宝船と宝物
とチラシ上は分類されているが、分類とは関係なく、お目出度い雰囲気で展示されている。
絵画では、
「唐子遊図屏風」狩野探幽 6曲1双 紙本金地着色
この狩野探幽の描いた唐子。人物を大きく描いていますが、表情や動作が生き生きと描かれています。
「寿老人鶴亀図 橋本雅邦 3幅対 絹本着色
「旭松岩上鶴図 川端玉章 対幅 絹本着色
「松鶴延齢図」 今尾景年 1924 絹本着色
変ったところでは、
「海老蒔絵印籠」 小原春翠 漆塗、蒔絵;紙の上に漆で描いて、海老のつやを描いています。
「百布袋之図」 河鍋暁雲 1幅 絹本着色
「百福之図」 絹本着色
百集まれば目出度いという画題のようだが、「百布袋之図」 はたしかに布袋様が百人いそうだが、百福之図はおかめのような女性が結局何人いるのか。1つの福を描くのに数人の女性で表しているのか、どうやって福が百なのか、よくわからない。楽しくお正月に数えて遊ぶのでしょうか?
工芸品は、
「七福神」1点 1919頃 牙彫 10センチほどの可愛らしい象牙の七福神です。
「鶴亀」高村光雲・竹内久一 一対 1907;鶴と亀の能面(?)をかぶったお人形です。鶴亀という能があるので、それが題材と思われます。鶴は紫の衣装に朱の袴、亀はPale Green地に青の亀甲紋様の衣装に白の袴と色鮮やかです。
「双鶴」 江崎栄造・江崎栄一 1点 1961 玳瑁(たいまい)、木
「岩上鶴亀」 加藤龍雄か 1924頃 銀製
「宝船 長崎丸」 江崎栄造 1点 1916 玳瑁、木
作者の技術は凄いのですが、個人的にはちょっと好きにはなれない作品たち。玳瑁というのはtortoise shellとあるのですが、所謂鼈甲(べっこう)のことだそうです。それがテカテカ光る素材が、人工的な感じがするのがいけないのでしょうか?リアルすぎるのがいけないのでしょうか?標準的な現代の感性とずれていないと思うのですが。
http://www.n-brand.net/Top/ezakibekko/yurai.htm こちらは、江崎べっ甲店のHP。それによれば、鼈甲自体が亀のため、お目出度いそうで。
「七福神」1点 1919頃 牙彫 10センチほどの可愛らしい象牙の七福神です。
「ボンボニエール」も7点ほど展示されている。
次回展覧会予告
「香淳皇后の御絵と画伯たち」(仮称)
2006年3月27日から6月17日(予定)
2006年1月6日から2月4日(前期)
2006年2月10日から3月11日(後期)
三の丸尚蔵館
「唐子遊図屏風」 狩野探幽が出展(前期)。
明治期以降の皇室の御慶事に際して献上された寿ぎの美が表された作品のうち、新春にちなみ,正月を飾る品々を中心に,松竹梅に鶴亀,七福神や宝船などが展示されている。
1 めでた尽くしの取り合わせ-旭日と鶴亀、そして松竹梅
2 跳ねよ寿ぎ、曲がれば長寿-海老
3 集まれ! 唐子たち
4 百に集まれば
5 福の神-七福神
6 宝船と宝物
とチラシ上は分類されているが、分類とは関係なく、お目出度い雰囲気で展示されている。
絵画では、
「唐子遊図屏風」狩野探幽 6曲1双 紙本金地着色
この狩野探幽の描いた唐子。人物を大きく描いていますが、表情や動作が生き生きと描かれています。
「寿老人鶴亀図 橋本雅邦 3幅対 絹本着色
「旭松岩上鶴図 川端玉章 対幅 絹本着色
「松鶴延齢図」 今尾景年 1924 絹本着色
変ったところでは、
「海老蒔絵印籠」 小原春翠 漆塗、蒔絵;紙の上に漆で描いて、海老のつやを描いています。
「百布袋之図」 河鍋暁雲 1幅 絹本着色
「百福之図」 絹本着色
百集まれば目出度いという画題のようだが、「百布袋之図」 はたしかに布袋様が百人いそうだが、百福之図はおかめのような女性が結局何人いるのか。1つの福を描くのに数人の女性で表しているのか、どうやって福が百なのか、よくわからない。楽しくお正月に数えて遊ぶのでしょうか?
工芸品は、
「七福神」1点 1919頃 牙彫 10センチほどの可愛らしい象牙の七福神です。
「鶴亀」高村光雲・竹内久一 一対 1907;鶴と亀の能面(?)をかぶったお人形です。鶴亀という能があるので、それが題材と思われます。鶴は紫の衣装に朱の袴、亀はPale Green地に青の亀甲紋様の衣装に白の袴と色鮮やかです。
「双鶴」 江崎栄造・江崎栄一 1点 1961 玳瑁(たいまい)、木
「岩上鶴亀」 加藤龍雄か 1924頃 銀製
「宝船 長崎丸」 江崎栄造 1点 1916 玳瑁、木
作者の技術は凄いのですが、個人的にはちょっと好きにはなれない作品たち。玳瑁というのはtortoise shellとあるのですが、所謂鼈甲(べっこう)のことだそうです。それがテカテカ光る素材が、人工的な感じがするのがいけないのでしょうか?リアルすぎるのがいけないのでしょうか?標準的な現代の感性とずれていないと思うのですが。
http://www.n-brand.net/Top/ezakibekko/yurai.htm こちらは、江崎べっ甲店のHP。それによれば、鼈甲自体が亀のため、お目出度いそうで。
「七福神」1点 1919頃 牙彫 10センチほどの可愛らしい象牙の七福神です。
「ボンボニエール」も7点ほど展示されている。
次回展覧会予告
「香淳皇后の御絵と画伯たち」(仮称)
2006年3月27日から6月17日(予定)