徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

ムンク展 Edvard Munch - The Decorative Projects

2007-10-21 | 絵画
ムンク展
Edvard Munch - The Decorative Projects
2007年10月6日から1月6日
国立西洋美術館

ムンク展にいってきた。ムンクは、2006年3月に、北米で30年ぶりという大回顧展をMOMAで拝見して以来(記録, MOMAでの展覧会での展示作品一覧、図入り)

ムンクは、自らが描いた作品のなかでも、最も中心的な諸作品に〈生命のフリーズ〉という名をつけたという。「〈生命のフリーズ〉は、全体として生命のありさまを示すような一連の装飾的な絵画として考えられたものである。」(エドヴァルド・ムンク「生命のフリーズ」より)

第1章〈生命のフリーズ〉:装飾への道
この章に
6 不安1894年
7 絶望1893年頃
が並べて展示してあった。叫びも並べも圧巻だが、そうはいかないところが残念。エーケリーのアトリエ(1929年、扉の上部に《叫び》《不安》《絶望》が並べられている)写真が展示されていた。

14 声/夏の夜1893年、
13 生命のダンス1925-29年
これらは昨年MOMAでは別のバージョンを拝見している。

31 病める子供1925年;これは5バージョンあるそうだ。

さて、本題の〈生命のフリーズ〉

第2章人魚:アクセル・ハイベルク邸の装飾
有名な人魚Mermaidはフィラデルフィア美術館に現在所蔵されている。今回の来日は、下絵。2005年、2006年と2年続けて見ているのでよく覚えています。

第5章オーラ:オスロ大学講堂の壁画
MOMAのムンク展でも「太陽」の下絵が展示されていて、これは何と思っていたのですが、氷解しました。太陽、歴史、アルマ・マーテルで成り立つ壁画なのですね。

この2つ章は、そういう意味で、馴染みがあったので楽しめました。

第3章〈リンデ・フリーズ〉:マックス・リンデ邸の装飾
子供部屋の装飾だそうだが、子供部屋らしくないと発注者に受け取ってもらえなかった作品。
第4章〈ラインハルト・フリーズ〉:ベルリン小劇場の装飾
第6章〈フレイア・フリーズ〉:フレイア・チョコレート工場の装飾
第7章〈労働者フリーズ〉:オスロ市庁舎のための壁画プロジェクト

この4つの章は、ピンときませんでした。NYのムンク展は、1900頃年を境に作品が少なかったわけですが、オスロ大学講堂の壁画に1909年から16年まで取り組んでいたり、眼を患っていたからなのですね。

あとは、叫びを鑑賞しにノルウェーに行きたいですね。
(13日)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ムンクのフリーズ (とら)
2007-10-25 08:11:51
「自分の作品をズラリと並べてみたい」というムンクの願望が伝わってきました。
返信する
TBありがとうございました (紫式子)
2007-10-26 16:10:19
「フィラデルフィア美術館」とこちら、
TBしていただいてありがとうございました。

「生命のダンス」、
私が記憶していたのは
室内のものだったので、
「記憶違いしてたかな?」
と思っていたのですが、多分
別バージョンだったのですね。
返信する

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