東京国立博物館 常設展(書)
毎月、常設展に通っていて、書きたいことは多々あるのだが、なかなか書く時間がない。今月は、ちょっとだけ書いてみたい。
第一室 奈良時代の写経 2007/7/3から8/5
奈良時代の写経が三点。
大方等大集経菩薩念仏三昧分巻十 1帖 奈良時代・8世紀 松永安左エ門氏寄贈 B-2434;「隋の達磨笈多(たつまきゅうた)の訳。経題の念仏三昧とは仏心や仏徳を念じ、 仏が目の前に現れる出るように瞑想することを意味し、菩薩の必修すべき行業とされる。本巻はその第10巻で説修習三昧品第14以下を収める。」奈良時代らしい写経。
紫紙金字法華経断簡(紫切) 1幅 伝菅原道真筆 奈良時代・8世紀 柳澤敬素氏寄贈 B-3243
紫紙金字法華経断簡 1幅 伝菅原道真筆 奈良時代・8世紀 柳澤敬素氏寄贈 B-3244
「紫紙金字法華経は諸国の国分尼寺に安置されたため国分尼寺経と呼ばれる。B-3234は法華経第八陀羅尼品第26を書写した断簡。」
第三室 仏教美術、宮廷の美術、禅と水墨画 2007/7/3から8/5
国宝 法華経(久能寺経) 1巻 平安時代・12世紀 静岡・鉄舟寺蔵;巻七。見返絵に、葦手のほかに、線画で鶴でしょうか描かれています。
蝶鳥下絵法華経断簡 1幅 平安時代・11世紀 個人蔵; 28行もある一幅。蝶鳥下絵法華経は、可憐な下絵が金銀泥で描かれ美しい。表装の中回しに、菊花?と葵?の大きな文様がされているが、さぞ高貴な方の所持された一品だろう。
法華経巻第四断簡(戸隠切) 藤原定信筆 平安時代・12世紀 B-3212;
法華経 藤原定信筆 平安時代・12世紀 個人蔵; この2点については昨年も拝見した。(こちら)
重文 経平大弐家歌合 1巻 伝藤原俊忠筆 平安時代・12世紀 B-2398;「応徳3年(1086) 3月19日に藤原経平家で開催された歌合せ。春(春駒、櫻)・夏(郭公、水鶏)・秋(萩、月)・冬(鴛鴦、雪)各二題ずつに恋、祝の十題十番。判者は子の通俊。判詞により歌論、歌風を知ることができる。二十巻本「類聚歌合」巻14。」確かに判詞が書いてありました。
重文 類聚歌合 1巻 伝藤原忠家筆 平安時代・12世紀 田中親美氏寄贈 B-2948;「天徳四年(960)3月30日に清涼殿で開催された内裏和歌合。12題、20番。12人歌人、講師が二人、判者は左大臣。」こちらも二十巻本「類聚歌合」。
大燈国師上堂語 1幅 一休宗純筆 室町時代・15世紀 中島洋一氏寄贈 B-2548;書の至宝展でも拝見したが再開。自在な筆使いが楽しい。
毎月、常設展に通っていて、書きたいことは多々あるのだが、なかなか書く時間がない。今月は、ちょっとだけ書いてみたい。
第一室 奈良時代の写経 2007/7/3から8/5
奈良時代の写経が三点。
「紫紙金字法華経は諸国の国分尼寺に安置されたため国分尼寺経と呼ばれる。B-3234は法華経第八陀羅尼品第26を書写した断簡。」
第三室 仏教美術、宮廷の美術、禅と水墨画 2007/7/3から8/5