赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

中国の中央警衛局長の怪死と後任の人事

2023-10-06 00:00:00 | 政治見解



中国の中央警衛局長の怪死と後任の人事 :231006の01情報


中国軍で大規模な粛清が進行しているようです。

核ミサイルなどを保有するロケット軍の司令官らが解任されたほか、消息不明や自殺とみられる不審死のケースが続出。国家主席ら政権最高幹部の警護を担当する党中央警衛局長(中将)をかつて務めた王少軍氏も病死と発表されています。

この間の事情を国際政治学者は以下のように解説しています。



王少軍氏の「病死」、この事件が3ヶ月もわからなかったそうです。

その後任として周洪許が任命されたのですが北部戦区の野戦部隊の隊長をやっていた人がなりました。普通はトップが駄目になったら、そこのNo.2、No.3が昇格しますが、そうではないということです。

中国の中央警衛局というところは中国共産党・政府の幹部の人たちの身辺警護をやる部局になります。この人は4月26日に死亡していました。それが自殺だったそうです。

これが3ヶ月経って、7月25日に公表されています。いわゆる怪死であり、理由がよくわからない自殺という説もあります。後任は周洪許という北部戦区野戦部隊長となっており、同じ部門の警衛局の内部からの昇格ではなかったのです。

また、アスペン安全保障フォーラムというのがありますが、これはリベラル系のシンクタンクが開いたフォーラムです。ここで7月20日にウィリアム・バーンズCIA長官が「中国国内の情報網は再建できた」と発言しました。十数年前に一度壊滅させられたというのは、大きなダメージだったということです。人によっては現場で処刑された人もいました。

しかし、今や我々は中国国内の情報網を再建したということは、中国共産党の内部に我々はスパイを送り込んでいるということでしょう。要はアメリカに情報を教えてくれる人たちがいると言ったわけです。これが本当かどうかはわからないし、ブラフかもしれません。

しかし、習近平としては聞き捨てならないセリフだと思います。

しかも、現場処刑したということは、それを見ていた人、あるいはそれに極めて近い人がアメリカ側にその情報を出したということです。アメリカのスパイが潜んでいるということで外務省かもしれないし、軍の一部かもしれません。そのスパイとおぼしき人が射殺されたという情報まで、アメリカは掴んでいます。

これは習近平政権を揺さぶるためのブラフかもしれませんが、そういうことを言いました。この中央警衛局というのは習近平も含めて共産党トップの人たちの身辺警護をやるところですから、その警衛局のトップが原因不明で死んでしまったということです。

しかも、その3ヶ月間も公表されなかったということは、何かその内部事情を調べていたということでしょう。

本当の病死とかであれば、すぐに発表されてもいいわけです。しかも、後任が内部からの昇格ではなく外部から持ってきたということは、習近平からすれば警衛局が自分に忠実なのかどうか信じられないから、そこのトップが死んだ後に他のところから人を持ってきたのでしょう。あるいは、このトップ自体が殺されたのかもしれません。しかし、不穏な動きということだけは言えると思います。



(午後に『外国人にも自身の思想を強制する習近平』をお届けします)




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