赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

SDGsはグローバリストのためのもの コラム(498)

2022-12-19 00:00:00 | 政治見解



コラム(498):SDGsはグローバリストのためのもの
 

昨日の『SDGsがもたらすエネルギー危機』で、カーボンニュートラル・ゼロ実現のためにバイデン政権が化石燃料の採掘に制限をかけたところ、ロシアのウクライナ侵略戦争の引き金を引いただけでなく、結果的に、エネルギー価格の高騰を招き、インフレを引き起こしたとお話しました。

要は、SDGsがきれいごとを言ってみんなを騙している隙に、裏では何か得体のしれないことをやるために提起されたものではないかと思えるのです。それはSDGsを唱えるグローバリストにとって、彼らの最終目標が彼らの世界観で世界を統一支配し、統制経済に持っていく考え方ではないかと思うことがあります。なぜなら、「持続可能な社会」を実現するためには強力な統制力が必要で、彼らの掲げる17項目を実現するためには、思想と言葉と行動を強制しないと実現しないからです。

実例をあげれば、エネルギー政策においての究極目的は原発の推進になるはずです。

当ブログの『「脱炭素は幻想」のアメリカ』で述べたことを見ていただければお分かりになると思いますが、EV(電気自動車)の目標達成は不可能と言われていますし、洋上風力発電でも必要な電力は賄えません、まして、一昨日に述べた太陽光発電も心もとない現状です。石炭・石油・天然ガスなどの発電でかろうじて電力供給を保っていますが、ウクライナ戦争の影響で原材料価格の出荷制限とそれに伴う高騰が続けば世界中にパニックが広がります。

ここに「持続可能な社会」を提唱するグローバリストにとって原発を押し込むチャンスになります。

一部には、水素を使って新たなクリーンエネルギーをつくればいいじゃないか、との声も聞こえてきそうですが、実は「水素社会」には一見クリーンに見えるけど、本当は少しも環境に優しくないという不都合な真実が隠されています。

ここからは、水素社会の矛盾について専門家の解説を引用してみましょう。


まず、この画像を見ていただくと・・・。


ガソリン車と水素自動車が道路を走っています。ガソリン車の後ろに注目すると、排気ガスが出ています。一方で、水素自動車の背景に注目すると、コードで繋がれた先の工場で、ガソリン車の何倍もの排気ガスが出ています。これはいったいどういう意味なのでしょうか?

テレビや新聞などで度々取り上げられる水素は、「水から簡単に作り出すことができる」、「使うときに二酸化炭素が一切出ない」などの理由から注目されており、ENEOS、三井物産、トヨタをはじめとし、数多くの企業が水素事業に力を入れています。

ですが、ここで2つの重大な事実があります。
① 水素は自然界にはほとんど存在しない。
② 水素を作るためには大量の電気が必要となる。
実は「水素社会」には、上の風刺画が表しているように、一見クリーンに見えるけど、本当は少しも環境に優しくない…という不都合な真実が隠されていたのです。

この事実は公にされていませんし、もちろんほとんどの人が知りません。なぜか?水素社会というクリーンな響きに隠されている上に、それについてテレビで議論することはタブー。専門家ですら話したがらない内容だからです。では、その不都合な真実とはいったい何なのでしょうか?

上の絵が表していたのは、一見クリーンに見える水素自動車も、実はその背景(工程)を見ると、むしろガソリン車よりも二酸化炭素を排出しているということです。

それは自動車だけに限らず、世の中で言われている他の脱炭素運動も同じ…少しその裏を覗いてみると、決してそんな都合のいい話は存在しないのです。

では、いったいなぜこのような真実が広く知らされないのでしょうか?なぜ誰も声を上げないのでしょうか?
実はそれは、数ある利権の中でも、特にタブーである「原発」が絡んでいるからなのです。

そもそも水素は自然界にほとんど存在しないので、水を分解して作らなければいけない。水は地球上にたくさんありますが、大量の水素を作ろうとすると、大量の電力が必要に。その電力はどこから持ってくるのでしょうか? 天然ガスなどの化石燃料から作れば環境汚染に繋がる。太陽光などの自然再生エネルギーでは天候に左右され、とても量が足りない。化石燃料もダメ、自然再生エネルギーもダメ。

ここで出てくるのが、原発です。

原発による発電だとCO2が出ないため、原発で作った電気から作られる水素は環境にいいもの!と、テレビなどでは解説されています。

しかし、原発でよく問題となるのが、発電し終えた後に出る大量の放射性廃棄物。人体にも影響を与える、この地球最大の汚染物質はどう処理するのでしょうか?実は、地下深くに貯めておくしか方法はないので、根本的には、環境問題は全く解決していないというわけなのです。

確かに原発の発電だけに着目するとCO2は出ていません。しかし、ウランを鉱石として発掘、濃縮し、最終的に処分場まで持っていき、何万年もかけて処分するという総体のプロセスを考えると、決してCO2が出ていないわけではないのです。水素社会と言うと聞こえはクリーンなので、原発を使うための言い訳として水素を使うということ。

つまり、水素社会=原発復活という詐欺商法みたいなことが行われているのです。みなさんも騙されないように注意してください。

水素=クリーンというイメージの裏には、原発という世界最大の環境問題を抱える要素が隠されているのです。



どうも、SDGs という社会は、特定の人に利益が行くだけの利権構造なのかもしれません。



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