①2023年中国経済どうなる?:230117情報
厚生労働省が公表したデータによると、2023年1月11日〜14日に行われた空港検疫では、なんと、陽性者の96%が中国からの帰国者。
コロナウイルスによって崩壊に向かう中国では今、何が起こっているのでしょうか?
「ゼロコロナ政策」と題して中国では最近まで、一人でも感染者が出れば街全体をロックダウン。感染していなくても、外に出られるのはPCR検査の時と食事の受け取りのみ。感染防止対策に従わなければ最悪、死刑…などなど、やりすぎと思えるほどの徹底した対策を続けていました。
そんな中、中国国民はついに我慢の限界を迎え、大規模な反政府デモが発生。慌てて行動制限を大幅に緩和した習近平ですが医療体制が不十分なまま緩和したため世界最大規模の感染爆発に。しかも、中国政府は感染者数の公表を突然中止。感染拡大を認めないことでゼロコロナ政策の失敗を隠蔽しようとしたものの、実際は人口の6割以上、9億人が感染した可能性があるとの説まで浮上。
この影響は計り知れず中国経済に大打撃を与えそうです。医療崩壊を含めて中国経済の動向を、台湾独立運動家はどう見ているか、詳しくお伝えします。
2023年の中国経済。一番影響を与えるのは疫病問題でしょう。
中国国内の専門家でさえ、8割ほどの人が感染するのではないか?という意見で一致しているということが、段々と明らかになってきました。
死者数はどんなに軽く見ても100万人を超えると言われています。
それを遥かに上回る人が感染、入院するので、医療崩壊、ひいては社会崩壊に繋がることが予想されます。旧正月が感染のピークになるでしょう。農村で広まれば食糧問題にも繋がります。
いわば、中国経済自体が病気にかかっているような状態です。
では疫病問題以外は問題ないのか? というとそうでもありません。
我々が外部から中国のことを言うと、また悪口を言っているではないか。明るい部分に目を向けず暗いところばかり見て。という風に思われるのですが実際はそうでもありません。
暗い面ばかり強調してもいずれ信用されなくなります。我々の仕事は客観的に評価するということです。
では中国内部の人間のほうがちゃんと見れているのか? というと、またそれもそうではありません。
内部の人は内部の人で、本当のことが言えない。信用できるデータがない。すると、もはやデータも見なくなってくるんですね。しかし、例外もあります。
■直ちに公開禁止された論文
中国内部から自国の経済をどうみているか。比較的良心的な経済学者がいます。
中国政府経済発展委員会の一部である産業発展促進会。恐らく中国の経済に関する一番重要な部署と言っても良いところです。
そこの学術顧問である魏加寧が、ある論文を発表しました。
2022年12月24日に開催された中国金融安全論壇で講演した内容が、2023年1月2日のニュースサイトに掲載されました。しかし、発表された後、この掲載は中国政府により完全にブロックされました…
■一切データのない経済論文の真意
魏加寧の発言は中国政府にとってとても刺激的な内容でした。その内容は、中国経済はガタガタだと発言。2022年4月から中国経済は急速的に悪化していると。
この時期はちょうど上海がロックダウンした時期です。
中国の投資、輸出、金融、全てのデータが一気に悪化した。ここに1つ重要なポイントがあります。
魏加寧の講演は、データらしいデータが一切なかったということです。普通なら経済分析の専門家でデータや統計を一切言及しないのはとても珍しい。むしろ怪しい。なぜなら通常はデータを根拠にして話すから。
中国内部の人間は恐らく色々なデータを見ているはず。それにもかかわらず、今回の講演で一切データを出していなかった。その理由とは何か?
それは魏加寧が中国国家統計局が出しているデータが馬鹿らしくて使ってられない。ただし別のデータを用いると、魏加寧は中国政府の一員なので批判される。よって魏加寧はすべてのデータを出さないことを選択したと思われます。
データを出さない経済学者の話は普通なら信用できないが、中国だけは例外。中国内部の専門家の話はデータを出さない方が信用できる。
【続く】
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