赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

Ⅳ.今後の米中関係 (2023年の国際情勢予測):230105情報

2023-01-05 00:00:00 | 政治見解



Ⅳ.今後の米中関係(2023年の国際情勢予測):230105情報

米中関係の動向について、専門家の分析です。


世界はトランプさんが米大統領だった時代から米中対決時代に入りました。これはある程度長く続くものだと思います。早く中国の崩壊ということで、冷戦の崩壊同様に、ソ連が崩壊したと同様に中国共産党体制が崩壊して、西側の勝利だよという形で終わってほしいですが、まだ当面は続く、2023年中は続くと考えた方がいいでしょう。

今年の前半は米中一時休戦だと思います。これはどういうことかというと、米中の対決状態は終わっていないということです。経済的にも軍事的にも対決状態にあるということです。

しかし、トランプさんが始めた米中、新冷戦と言っていいと思いますが、バイデン政権の側も習近平さんの側も国内で問題が噴出しています。あるいはバイデン政権からいえば、外交もにっちもさっちもいかないような形で、崩壊とは言いませんが、苦しい問題が山積しています。そして、両国とも疲れ切ってしまったので、一時休戦だねということが去年の後半にあった米中の首脳会談で決まりました。

これは。長い戦いなんだけれども、ボクシングで言えば3分戦って1分休憩するようなもので、ここのところ激しくやり合ってお互いにくたびれたので1分間休もうという程度の話です。この対決構造そのものは変わっていません。

いつまでという約束もないんです。しかし、去年の暮れ12月に、カート・キャンベルというNSC、アメリカのホワイトハウスの国家安全保障会議の、インド太平洋調整官という名前のついた政府高官が、アジア問題にも大変詳しい人ですけれども、キャンベルさんが中国側は休戦を望んでいると、そしてアメリカも同様なんだと、しばらくお互いに矛を収めて一定の安定状況をつくるということに、中国側が同意しているようだと言いました。

これはほぼ私が言った米中、一時休戦ということをホワイトハウスの政府高官が認めたということです。これは表向きの文章で、はい、一時休戦いたしましょうと言ったわけではありません。しかし、周りの状況証拠からわかることです。これがいつまで続くかもはっきりしません。

また、国際関係というのは、休戦している間、平和の間に、次の戦争の準備をするということが常識です。ですから、中国側もアメリカ側も次のラウンドに向けて、この休みの間に準備していると、次の戦のエスカレーションに向けて準備しているというのが実態でしょう。

しかし、表向きは、年の前半ぐらいはこの米中一時休戦状態が続くのではないかと。私は前半ぐらいという大ざっぱな言い方をしていますが。年の後半にはそれが崩れてくるのではないかと思います。

年の後半といっても、今年の7月1日からヨーイドンでまた始まるというわけでもありません。漠然として、年の後半ぐらいという言い方をさせていただきます。年の後半には米中が戦闘再開ということになると。対決状態が再燃するということになると思います。

一つのメルクマールといいますか、アメリカの国務長官が中国訪問というのは決まっておりますから、ここまでは確実にこの一時休戦が続くと、それ以降はどうなるかわからない。いつでもどこでも崩れうるということです。



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