赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

Ⅴ.米中関係を左右する台湾問題 (2023年の国際情勢予測):230106情報

2023-01-06 00:00:00 | 政治見解



Ⅴ.米中関係を左右する台湾問題(2023年の国際情勢予測):230106情報

専門家による台湾に関する予測です。

米中対決の最も大事な争点の一つが台湾ということです。台湾をめぐる軍事紛争ですね。これがまた年の後半には非常に盛んになってくる。台湾が戦争に巻き込まれるということは、日本の南西諸島、日本の領土の一部が戦争に巻き込まれるということになります。

まさに李登輝先生がおっしゃったように、日台は運命共同体なんですね。その運命から日本は逃れることができない。中国の軍事圧力を台湾が受けるということは、イコール日本が受けるということです。

世界の半導体の最先端の会社TSMC、台湾の半導体受託生産企業、世界一の受託生産企業ですが、TSMCがアメリカのアリゾナに最新鋭の工場を作ることを決め、そして日本でも工場を作るということ。日本でも設備投資をして、日本政府の協力を得てつくば市に最新の生産設備も作ると。もちろん研究所も作るということを決めました。

TSMCというのは国策会社です。そもそも国がイニシアティブをとって始めた企業です。そして素晴らしい世界一の半導体受託生産企業になりました。これはTSMCの経営合理性から言えば、それから台湾自身の国策からしても、台湾国内で作っていることが一番望ましいです。一番その方が安上がりだし、コントロールも効きます。外国の法律の下で生産設備全体が人質にとられたようなことにもなる可能性がないわけです。

しかし、本当は単なる半導体生産企業としては、その企業自身の合理性から言えば、外国に工場を作る必要はありません。むしろ作らない方がいい。しかし、なぜ日本に作り、アメリカに作るのかと言えば、これはそもそも国策企業ですから、台湾の安全保障のためには日米の協力、特にアメリカの協力がいるということです。これも絶対的条件です。

ですから、いわばそのために人質に出すような形で、アメリカに最新鋭の工場を作りますよということ。アメリカからすれば、最新鋭の工場をTSMCがアメリカで作ってくれる。こんなありがたい話はない。

そして、半導体の最先端のものがアメリカ国内でできるということ。そして台湾と運命共同体に行く。そしてアメリカの半導体業界もTSMCをがっちり抱き込んで運命共同体的に一緒にやっていく。そのことをシンボリックに表すと同時に、それを実際上の人質交換のような形で表したもの。TSMCは絶対アメリカから逃げませんということの証拠として、アリゾナに最新鋭の工場を作る。

そしてアメリカが台湾防衛に積極的に乗り出すためにどうしても協力が必要な国があります。台湾もアメリカも、日本の協力が絶対的に必要なんです。日本にある米軍基地をジャンピングボードにして、飛び板にして台湾に行くわけです。

アメリカと台湾の直接の距離はあまりに離れすぎています。グアム島と台湾も離れすぎています。ですから、日本中に米軍の基地がありますから、空軍基地、海軍基地、そこにジャンピングボードで日本列島を使って台湾を助けに行くという戦略をとります。そうすると、日本の全面的な協力が絶対に必要になる。

そのためには、日本にも人質を出すという形で、日本にも工場や研究施設を作ってくれるということが決まったわけです。いずれにしろ年の初めの方は米中一時休戦が続き、後半になったら米中の戦闘再開対決状態が非常に厳しくなると思います。



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