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リニューアル・オープン記念展Ⅱ『日本美術の裏の裏』 ※11月29日(日)まで
リニューアルオープン後の第2弾。
今回はぴっちり前後期で分かれているようだ。
(とはいっても、ほとんどが全期通しての展示)
前回以上に展示品を鑑賞するためのアプローチというか演出に力を入れているように感じた。
例えば、展示室の入り口。
水というか滝をイメージしたカーテンのような布と水音の演出の先に
青楓瀑布図(円山応挙)があったり、
四季花鳥図屏風の前に蝶々が跳んでいるような演出があったり。
洛中洛外図屏風の右と左を対面に展示し、床に京都の地図を示すとかね。
位置関係を理解する上でも役立って、面白い!
あと、雛道具が小さくても如何に精巧に作られているか。
例えば玉手箱とか箪笥とか、実物の展示を並べて比較したり。
「おぉ~。これはすごい」と感心。
絵巻もね。
鼠草子や雀の小藤太絵巻など動物を擬人化しているんだけど、なぜか人間らしさリアルな表現。
4階から3階に至る吹き抜けも効果的な空間デザイン。
茶道具とそこにつけられた銘、その銘名の由来となったものを想像してみるとか、
和歌に込められた世界をイメージして制作された工芸品など。
それが「裏の裏」にあたるのかはよくわからないけれど、
私としては単純にサントリーの所蔵品に共通するお洒落でウィットの効いた雰囲気を
単純に楽しんだのだった。
後期展示も見たいから、また再訪しよう。
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