Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

着物で花月稽古

2010年04月05日 00時08分46秒 | 稽古の備忘録
話は前後するが、そもそも土曜日は茶道の稽古日だった。

前の晩、先生から「フランスからのお客様が見えるから~」と、
和服で来てほしい旨のお願いあり、快諾。
(電話切ってから急きょ着物を吊って、半襟つけて~
こういう機会でもないと、ついつい和服から遠ざかってしまうからね

で、ちょうど桜も満開だしとピンクの着物で稽古場へ。
門の敷居を越えようとして、ふと足元を見たら。。。
石畳のスキマからスミレは花を咲かせている。
まるで、「ど根性大根」みたい。
この場合、「ど根性スミレ」か。

お客様は午後1時すぎからとのこと。
他のお弟子さんへも先生から連絡がいったらしく、揃って出足が早い。
午前中に炭手前(見学)をやって、早めに昼食タイム。

もともと花月、しかも茶通箱付花月をやる予定だった。(→先週の稽古
先週、気になった大津袋の結び方を実際に自分でやってみる。→参考
確認できたところで、(大津袋の稽古をした)学生さんにも割稽古をつける。

で、ワタシは最初に月(=正客)、席中で花(=後の棗)の札を引く。
いずれも濃茶は5人揃って喫するから、タイミングが難しい。
後の茶入の手順も四ケ伝とちょっと違うし。
(でも、比較しながらノートをまとめられそう

そして、フランス人2名が案内の日本人に伴われて見学へ。
旅行での来日らしい。
日本の武道を嗜まれているようで、片言の日本語も話せるみたい。
正座は早々にギブアップしてらしたが、縁側からワタシたちの稽古を見学された。

で、ギャラリーの前で三友之式。
ワタシは香元をするように言われ、香炉の準備。
以前は香炉の灰も作れなかった。(てゆーか、尻込みしてやろうとしなかった)
香炉の灰形はまだまだ下手だけど、風炉の灰形を習うようになったことで興味も出てきた。

ちゃんと温められるようになったし、聞き筋も間違わないようになった。
香手前もどうにかこうにか、こなせるようにもなったかなぁ。
(まだ、ギクシャクした手前で優雅にはできないけど、薫るようにはなった)

三友は花寄せが特徴的。
先生宅のお庭は茶花が咲き始めていて、先生は朝5時半から花を摘まれたそうだ。

椿に蔓キキョウ、貝母、木吾子に~。
茶花の稽古は花月の時にするのみだけど、豊富な茶花のおかげで自然に稽古できるのは有り難い。
(って、自分の生けたものを撮影するの、忘れちゃった

花月に入った頃、水屋から点出しの薄茶がお客様に振舞われた。
こちらは3服めを仕舞い花に当たったワタシが点て終わり、仕舞いに入ろうとしたところ、
先生が「もう一服いかが?」とお客様方に声をかける。
当然のことながら、「いただきマス」。

で、花月は一時中断し、点前座からお客様に5服ばかり点てさせていただいた。

今、パリでは禅がブームという。
その影響もあるのだろうか、お二人とも興味深そうに見ていらした。
今回は武道や日本語を習っている素地が方々だったから、当然だけど、
以前、アメリカから旅行でいらしたファミリーが見学に来たときと落差が大きい。
こちらの方が逆に「ほぉ~。さすが、ヨーロッパの方は違うなぁ」と感心した。

四畳半の吊り釜も珍しかったらしく、さかんに写真撮ってたし。

稽古が終わった後は、着物を着ているということで記念撮影にもお付き合い。
で、ご機嫌でお帰りになった。

めでたし、めでたし(?)

ま、疲れたけれど、着物で花月の稽古するなんて、めったにないのでいい勉強になった。
やっぱ、歩幅が狭くなるし、歩を進める感覚も洋服とはかなり違うからねぇ。

次回は四ケ伝。
炉の稽古もラストスパートだな。

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