☆香雪美術館 サイト
『大名茶人 松平不昧の好み』 ※会期終了
去年も青春18きっぷ使って会期切れ近くに訪問したが、
今年はもっとギリギリになってしまった。
ただ、会期切れ前日の平日の午後で、しかも月曜日(=普通は月曜休多し)にしては
見学者が多かった。
もっとも、香雪美術館はいつ来ても閑散としていることがない。
いつもながら感心する。
さて、今回のテーマは不昧公。
去年、たしか逸翁美術館で不昧公の展覧会を見てから、
どうも不昧公づいている。
今年も湯木美術館に畠山記念館が同じテーマだったし、
野村美術館も「大名の~」と銘打って、けっこう不昧公ゆかりの展示を出していた。
「没後○年」とか「生誕○年」とは無関係なのに。←1751年~1818年だから。
偶然かな。
そんなことはともかく、とにかく鑑賞。
まず、1階に原羊遊斎、酒井抱一下絵の四季草花蒔絵旅箪笥。
参勤交代の際に使ったのだろうなぁ。
(旅箪笥そのものは利休が小田原攻めに随行した際に考案したらしい)
なんせ、作り手が豪華だから、かなり迫力があった。
2階に上がって、茶室の設え。
やはり花入は桂川。
続いて、独立の収納ケース。
香合や棗。
不昧公といえば原羊遊斎の大菊棗。
高蒔絵が貫禄。
31個作らせたうちの一つ。
同じものを逸翁美術館、静嘉堂文庫美術館などで拝見してきた。
(香雪でも再見だ)
一度、大集合して並べてほしい。
同じように30個同じものを作らせたという小島漆壺斎の面取茶桶桐蒔絵棗。
合口に桐が小さく並べて描かれていてカワイイ。
あとね、作者不詳ながら夜桜棗がみごと。
ちゃんと盛り上がった桜が見えて嬉しかった。
大人しいからかな。
この子の“兄弟”を他で見た印象がないんだよなぁ。
見た順番と違うけど、
目録が道具ごとに分けてあるので、目録にそって印象に残ったものを、
茶掛 横物「平常心是道」 不昧公の書にしては筆跡の感じがすっきりしていて好き。
同じく「福貴長命 金玉満堂」は味がある筆跡。
「宗納」銘の小倉紅葉図、燕図。とくにツバメが上手に描かれている。
存星の柚香合。やっぱし(技術の違いが)よくわからん。
祥瑞の瑠璃雀香合。緑釉なのが、ちょっと違和感。
大名物の漢作唐物肩衝茶入「薬師院」。いつ見てもかっこいい。
中興名物の唐物肩衝茶入「堅田」。ゴメン。ちょっと記憶に残らなかった。
久しぶりに利休丸壺(漢作唐物茶入)を見た。
あれ? こんなに首が細かったっけ?
今回唯一の重要美術品指定。
あれ? 今回は国宝も重文もなし? ちょっと意外な気がした。
国産の茶入はねー。
瀬戸の真中古小川手茶入「ふる郷」。
ついている和歌に「生田の森」が入っている。生田神社のあたりを通りがかったのか?
高取の鮟鱇形茶入「腰蓑」。中興名物。おもしろい。
さつま 帖左手茶入「下風」。 細長い円筒形がおもしろい。
伊羅保茶碗「対馬伊羅保」は白っぽい土にブツブツ。
金海州浜茶碗。色合いを見て「古田高麗もこんな感じかな」と想像の幅を広げてみた。
高麗の割高台茶碗「長束割高台」。
もともとは戦国武将の長束正家が所持していたもの。
関ケ原の戦いで敗れて奪われて~。
エグいなぁ。
御本立鶴茶碗。
あれ? 野村美術館と同じ。 この前見た。
なんとなんと、家光が下絵を描いた立鶴茶碗は3碗あるらしい。
ただし、不昧公が所持したのは野村美術館所蔵のものがそうらしい。
3つあるとは知らなかった。
松花堂昭乗の二重切花入「六幽」と、不昧公の一重切花入「早梅」。
竹の太さ(細さ?)は同じでも、カーブは対称。
そろそろ時間切れ。
今回、展示品がいつもより少ない気がした。
70点。
こんなものか。
でも、堪能したした。
行ってヨカッタ。
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★香雪美術館バックナンバーリスト
2013年12月『「茶人 村山香雪』→こちら
2012年11月『江月・遠州 寛永文化と茶人』→こちら
2012年10月『人間国宝・江里佐代子の截金 康慧とともに伝える荘厳の美』→こちら
2012年5月『狩野派の絵画 室町から明治まで』→こちら
2011年12月『点前座の茶道具』→こちら
2009年秋『茶の湯 名碗のいろいろ 唐物・高麗・和物を一堂に』→こちら
2008年春『京焼の華 永楽家歴代の名品』→こちら
2007年秋『茶入・棗の名品』→こちら
『大名茶人 松平不昧の好み』 ※会期終了
去年も青春18きっぷ使って会期切れ近くに訪問したが、
今年はもっとギリギリになってしまった。
ただ、会期切れ前日の平日の午後で、しかも月曜日(=普通は月曜休多し)にしては
見学者が多かった。
もっとも、香雪美術館はいつ来ても閑散としていることがない。
いつもながら感心する。
さて、今回のテーマは不昧公。
去年、たしか逸翁美術館で不昧公の展覧会を見てから、
どうも不昧公づいている。
今年も湯木美術館に畠山記念館が同じテーマだったし、
野村美術館も「大名の~」と銘打って、けっこう不昧公ゆかりの展示を出していた。
「没後○年」とか「生誕○年」とは無関係なのに。←1751年~1818年だから。
偶然かな。
そんなことはともかく、とにかく鑑賞。
まず、1階に原羊遊斎、酒井抱一下絵の四季草花蒔絵旅箪笥。
参勤交代の際に使ったのだろうなぁ。
(旅箪笥そのものは利休が小田原攻めに随行した際に考案したらしい)
なんせ、作り手が豪華だから、かなり迫力があった。
2階に上がって、茶室の設え。
やはり花入は桂川。
続いて、独立の収納ケース。
香合や棗。
不昧公といえば原羊遊斎の大菊棗。
高蒔絵が貫禄。
31個作らせたうちの一つ。
同じものを逸翁美術館、静嘉堂文庫美術館などで拝見してきた。
(香雪でも再見だ)
一度、大集合して並べてほしい。
同じように30個同じものを作らせたという小島漆壺斎の面取茶桶桐蒔絵棗。
合口に桐が小さく並べて描かれていてカワイイ。
あとね、作者不詳ながら夜桜棗がみごと。
ちゃんと盛り上がった桜が見えて嬉しかった。
大人しいからかな。
この子の“兄弟”を他で見た印象がないんだよなぁ。
見た順番と違うけど、
目録が道具ごとに分けてあるので、目録にそって印象に残ったものを、
茶掛 横物「平常心是道」 不昧公の書にしては筆跡の感じがすっきりしていて好き。
同じく「福貴長命 金玉満堂」は味がある筆跡。
「宗納」銘の小倉紅葉図、燕図。とくにツバメが上手に描かれている。
存星の柚香合。やっぱし(技術の違いが)よくわからん。
祥瑞の瑠璃雀香合。緑釉なのが、ちょっと違和感。
大名物の漢作唐物肩衝茶入「薬師院」。いつ見てもかっこいい。
中興名物の唐物肩衝茶入「堅田」。ゴメン。ちょっと記憶に残らなかった。
久しぶりに利休丸壺(漢作唐物茶入)を見た。
あれ? こんなに首が細かったっけ?
今回唯一の重要美術品指定。
あれ? 今回は国宝も重文もなし? ちょっと意外な気がした。
国産の茶入はねー。
瀬戸の真中古小川手茶入「ふる郷」。
ついている和歌に「生田の森」が入っている。生田神社のあたりを通りがかったのか?
高取の鮟鱇形茶入「腰蓑」。中興名物。おもしろい。
さつま 帖左手茶入「下風」。 細長い円筒形がおもしろい。
伊羅保茶碗「対馬伊羅保」は白っぽい土にブツブツ。
金海州浜茶碗。色合いを見て「古田高麗もこんな感じかな」と想像の幅を広げてみた。
高麗の割高台茶碗「長束割高台」。
もともとは戦国武将の長束正家が所持していたもの。
関ケ原の戦いで敗れて奪われて~。
エグいなぁ。
御本立鶴茶碗。
あれ? 野村美術館と同じ。 この前見た。
なんとなんと、家光が下絵を描いた立鶴茶碗は3碗あるらしい。
ただし、不昧公が所持したのは野村美術館所蔵のものがそうらしい。
3つあるとは知らなかった。
松花堂昭乗の二重切花入「六幽」と、不昧公の一重切花入「早梅」。
竹の太さ(細さ?)は同じでも、カーブは対称。
そろそろ時間切れ。
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こんなものか。
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2012年5月『狩野派の絵画 室町から明治まで』→こちら
2011年12月『点前座の茶道具』→こちら
2009年秋『茶の湯 名碗のいろいろ 唐物・高麗・和物を一堂に』→こちら
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2007年秋『茶入・棗の名品』→こちら
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