★野村美術館 サイト
2019年春季特別展『茶道具で花見』 ※6月9日(日)会期終了
3月に前期で訪れているのだけど、目録みたら後期も面白そうだったので、
今回も寄ってみた。
夢窓疎石筆の墨跡は重厚で、青磁の浮牡丹文の香炉は大きい!
そして、天命車軸風炉釜はユニーク。
まず、鉄風炉でしょ、車軸は風炉の立ち上げ、口の形も変わってたなぁ。
彫三島茶碗「池水」は青色っぽくて、これも珍しい?
瀬戸の後窯の利休茶入「地蔵」も。「ほー。これが後窯かぁ」としげしげ眺めた。
奥は立花図屏風。たぶん、池坊関係なんだろうなぁ。
立花は現代でも通用しそうな型。てか、この時代の型が脈々と現代に受け継がれているのだろうね。
なぜか、その上?下?に当時の風俗図。
寛永時代らしいけど、すごくよく描かれていて、その時代の雰囲気がよく伝わってきた。
仁阿弥道八の雲錦手四方鉢はよく見かけるけど、改めてみるとやはり美しい。
あら?トーハクの長次郎の瓜文鉢?(緑釉の) と思ったら、
慶入が写したものだった。
薄器類も充実。
菊桐秋草蒔絵雪吹に菊桐蒔絵棗、とても豪華な秋草蒔絵螺鈿雪吹
季節のもので、紫陽花蒔絵雪吹はよかった。
フランスのアールヌーヴォーの作品は感動もの。
ルネ・ラリックのガラス平水指は見立てだろうなぁと思うけど、
ドーム兄弟の茶碗は楽茶碗のガラス版!(兄1953-1909,弟1864-1930)
どんだけ、日本の楽茶碗をよく観察して真似たんだよ!
茶室展示は、、、見忘れちゃったぁ。
地下は「さまざまな花入」展。
砂張の舟花入から古銅、高砂、青磁算木、南蛮、唐津、伊賀、信楽、備前、織部。
唐物の籠花入、そして竹花入。
代表的な花入が一堂に鑑賞できて、有意義だった。
★野村美術館バックナンバーリスト
2019年3月 『茶道具で花見』(前期)
2018年10月 『茶の湯の美・能楽の美・日本の美』
2016年5月 『清風明月 -祥瑞と古染付の世界-』
2016年5月 『書を愛でる 茶の湯の掛物』(後期)
2015年10月 『没後70年 野村得庵展 -ある近代数寄者の軌跡-』(前期)
2015年3月 『高麗茶碗』(前期)
2014年11月 『大名道具の世界 -茶の湯と能楽-』(後期)
2014年9月 『大名道具の世界 -茶の湯と能楽-』(前期)
2014年5月 『利休・剣仲・織部の時代―天正から慶長の書と茶陶―』(後期)
2013年10月 『開館30周年記念名品展』(後期)
2013年3月『茶人のあそび心 形物香合番付の世界』(後期)
2012年11月『茶碗 名碗展』(後期)
2012年3月『「かな」の美」』(前期)
2011年12月『錦秋のころ』(後期)
2011年10月『錦秋のころ』(前期)
2011年5月『唐物』(前期)
2010年11月『一楽 二萩 三唐津』(後期)
2009年11月『楽家の歴代展』(後期)
2008年10月『開館25周年記念 館蔵名品展』(前期)
2008年5月『高麗茶碗への挑戦』(後期)
2007年11月『懐石のうつわ』展(後期)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます