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春季特別展『又玄斎一燈とその時代』 ※7月5日(月)まで
茶道の稽古の折り、茶杓の銘の問答の際に「お作は?」「一燈でございます~」というやりとりをよく使う。
裏千家8代家元の又玄斎一燈は兄の表千家7代家元の如心斎と合わせて利休遺偈を取り戻したり、
花月の普及に努めたりと「裏千家の中興の祖」と呼ばれる存在である。
なので、利休、宗旦、玄々斎、鵬雲斎大宗匠、坐忘斎お家元の次ぐらいに名前を憶えたっけ。
ただ、一般的には知られていない人物でもあるので、
展覧会も訪問当日の同じ時間帯に入館したのは私一人だけ。(貸し切り状態)
一応、事前予約をしなきゃならなかったので、予約とって訪れたけど、
呈茶や団体はともかく、個人の展覧会のみって、予約必要かな?と思った。
事前に、裏千家歴代の第8巻に目を通せばよかったんだけどね。忘れてた。
でも、以前に見るだけは見た(細かいところは読んでないけど)ので、
赤楽(長入作)の振々水指や老松茶器など記憶にあったお道具がいくつかあって、
実物を拝見できたのはよかった。
そのほか、印象としては手造の黒楽茶碗は随分と分厚いなぁとか
「茶味禅味」の一行書はよかったなぁとか
茶杓十二か月(このうちの半年分が実物、残りは写真パネル)の櫂先の広がりが一燈だなぁなど
なんとなーく鑑賞。
一燈だけじゃ、ナンなのか前の代で次兄に当たる裏千家7代の最々斎竺叟や父・表千家の覚々斎、
後半は次代の裏千家9代不見斎石翁のお道具も出ていた。
2階に上がったら、速水宗達や川上不白など千家から分かれていった流派の祖のお道具が。
江戸時代中期という平穏な世の中にあって、継承や流派の普及という苦労はあったと思うけど、
何かしら緩い?感じのちょっと迫力に欠けるような展覧会だったかなぁ。
なんていうか、何年か前に見た裏千家十一代玄々斎精中の展覧会は有無を言わせぬ迫力があったけど、
今回はそういったものが物足りないというか。
図録はなく、受付には裏千家歴代の第8巻が紹介してあった。
今回、これを書く参考に引っ張り出したので、ちゃんと読もう。
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