Akatsuki庵

日々と向き合って

高麗茶碗(後期)

2019年11月20日 08時18分31秒 | 美術館・博物館etc.

☆三井記念美術館 サイト
『高麗茶碗』 ※12月1日(日)まで

先月の(前期展示)に続いて、後期も行ってみた。

前回は気づいていたようで、気づいていなかったこと。

茶碗の表に竹のような模様がついている三好粉引、2碗あった。

展示室2のケースにあった津田粉引(個人蔵)と展示室4の三好粉引(重文、三井記念美術館蔵)。
ポスターやチラシで紹介されているのは館蔵の三好粉引の方。 竹模様の方が長くて、私はこちらの方が好きだな。

展示替えが多かったのは主に展示室4。

全体的にますます渋い、というか暗い、というかくすんだ色になったなぁ。。。という印象。

あと、藤田美術館所蔵の茶碗が多かった。前後期合わせて13碗も。
藤田さんって、こんなに高麗茶碗もっていたんだ~

そして、藤田美術館にはあんなに通ったのに、「初めて見る」という印象の茶碗ばかりでショックだった。

後期は小貫入茶碗「雄蔵山」 うーん。小貫入は見た気がするんだけど。

利休斗々屋茶碗。真っ直ぐした独楽のような形で、ザラザラした焦げ茶色じゃなくて
琵琶色というか朱色で形も丸みを帯びてふわっとした感じ。「これが斗々屋?」と意外に思ったら、やはり特殊なんだって。
網島の蔵の中で見たような、見なかったような。

遊撃呉器茶碗。「遊撃」という名称には記憶がある。

割高台茶碗。大きく割れた特徴的な高台は覚えがある~

展示室7の雲鶴青磁茶碗「東雲」。「東雲」はなんとなく? よくある銘だしなぁ。

同じような高麗茶碗が多くて、何をポイントに観たらいいかわからなくて、藤田所蔵を軸にしてみたら、
けっこー楽しめた。

それ以外で後期のみでよかったのは展示室5の伊羅保片身替茶碗「両国」(個人蔵)。きれい。
片身替えのところが特にきれいで、本当に二つの国の境のようで、「両国」と銘名されたのにもうなづけた。

今回もやっぱり個人蔵多し。
高麗茶碗は見た目も「美しい」というインパクトはないので鑑賞用には向かない。
だから、持ち主の手に戻ればお茶事や茶会で現役バリバリで使われていそうな気がする。
そのためか、展示室に並んでいても力強さが伝わってきた。

高麗茶碗は難しいけど、数見て学ぶしかないなー。

ちなみに、一般チケットは1,300円だけど、その特別展内ではリピーター割引というのがあって、
前回のチケット半券見せたら200円引きになる。

そして、これを高麗茶碗展のチケット半券を根津美術館と五島美術館の開催中の展覧会で見せたら100円引きとなる。

★おまけ
美術館へ行った後、「お昼ごはん、どうしようかなぁ」と考えながら東京駅に向かって歩いていたら、見つけちゃった。

 

大手町への入口、JRの高架下にあるイタリアン。Bグルメなんだけど、ナポリタンが500円。

※三井記念美術館バックナンバーリスト
2019年10月『高麗茶碗(前期)』→こちら
2019年1月『国宝雪松図と動物アート』→こちら
2018年6月『大名茶人・松平不昧 ―お殿さまの審美眼―』(後期)→こちら
2018年4月『大名茶人・松平不昧 ―お殿さまの審美眼―』(前期)→こちら
2016年10月『松島 瑞巌寺と伊達政宗』→こちら
2016年1月『三井家伝世の至宝』→こちら
2014年12月『雪と月と花~国宝「雪松図」と四季の草花』→こちら
2014年10月『 東山御物の美 ―足利将軍家の至宝―』→こちら
2014年1月『楽茶碗と新春の「雪松図」』→こちら
2013年11月『国宝「卯花墻」と桃山の名陶 -志野・黄瀬戸・瀬戸黒・織部-』→こちら
2013年1月『ゆくとし くるとし 茶道具と円山派の絵画』→こちら
2012年8月『美術の遊びとこころ 三井版 日本美術デザイン大辞展』→こちら
2012年2月『茶会への招待―三井家の茶道具―』→こちら
2011年9月『華麗なる京蒔絵-三井家と象彦漆器』→こちら
2011年7月『日本美術にみる「橋」ものがたり』→こちら
2010年12月『室町三井家の名品~卯花墻と箱根松の茶屋~』→こちら
2010年4月『江戸を開いた天下人 徳川家康の遺愛品』→こちら
2009年12月『ZESHIN』(柴田是真展)→こちら
2009年4月『三井の茶道具』→こちら
2008年10月『森川如春庵の世界』→こちら
2008年8月『NIPPONの夏』→こちら
2008年4月『茶箱と茶籠』→こちら
2008年3月『三井家のおひなさま』→こちら
2007年12月『安宅英一の眼』→こちら
2006年9月『赤と黒の芸術 楽茶碗』→こちら


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