★滴翠美術館 サイト
春季展『KUNIYAKI Part1』
※6月9日(日)まで
芦屋川のこちらへは時間に余裕があるときでないと、なかなか訪れることが出来ない。
とはいうものの、最初に訪れてから11年め、14回めの訪問となった。
展示品はたぶん、どれも1度は目にしているもののハズ。
だけど、なんとなく新鮮で、いつも何か「勉強になる」ことが得られる。
今回は御深井焼。 「おふけやき」と読む。尾張徳川家のお庭焼き。
漢字と読み(発音)が一致していなくて、理解が足りていなかったけど、
今回は元贇焼(げんぴんやき)のことを質問したことで、やっとナゾが氷塊した。
江月宗玩の書「一華開五葉」は相変わらずユニーク。「華」は松花堂昭乗の手?による蓮の花が描かれている。
内側に梅鉢文が描かれている瀬戸天目茶碗もよかったなぁ。
北野天満宮の献茶式で使われたものだって。
1879年に名古屋市中区で開かれた夜寒焼の渋紙手沓平茶碗も渋かった~
赤織部茶碗は確かに釉薬がかかっていないところが赤っぽい土色だけど、
全体的な釉薬のかけ具合や形が妙にわざとらしく見えて、すごく最近のものに見えた。
酒井抱一が描いたという絵高取の蝶文茶碗もよかった。
絵付けなんだけど、筆のタッチがリアルに表現されているのがすごい。
チラシやポスターにクローズアップされている染付渦綴目茶碗(九谷焼)。
真打ちらしく、一番奥のセンターに展示されてあった。
この綴じ目の加減、削ったのかなぁ。シンプルな渦の模様(でもたくさんの渦)。
九谷焼っぽくないところが魅力。
今回も楽しかったし、勉強になった。
国焼はほんと、おもしろい。
★滴翠美術館バックナンバーリスト
2018年11月 秋季展『秋うらら』
2017年9月 秋季展『渡来の茶道具』
2016年11月 秋季展『奏でる茶』
2015年10月 秋季展『三名窯展~上野・高取・唐津~』
2015年4月 春季展『麗色の薩摩焼』
2014年11月 秋季展 開館50周年記念 山口吉郎兵衛コレクション『利休と樂焼』
2014年6月 春季展 開館50周年記念 山口吉郎兵衛コレクション 『京焼』
2013年10月 秋季展『茶陶を賞でる』
2010年5月 春季展『茶碗に添えて ~茶入と茶杓~』
2009年11月 開館45周年記念『秋の優品展』
2009年5月 開館45周年記念「春の優品展」
2008年10月 「秋季 茶碗展 ~国焼を中心に~」
2008年5月 「春季 茶碗展」~楽焼・京焼を中心に~
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます