2023年の大晦日。
ホーチミンからツアーバスに揺られること約2時間。
クチトンネルに到着。
ベトナム戦争下において、アメリカ軍とベトコン(南ベトナム解放民族戦線)がゲリラ戦を展開したところ。
米軍が最後まで攻略できなかったのが全長250kmにも及ぶ地下トンネル。
その一部は戦跡を伝える史跡となって公開されている。
入口。
まずはビデオでクチトンネルの説明を受けた。
視聴後に日本語ガイドにおける説明も。
その上でトンネルのあったところを見学。
落とし穴。
地下との通気口はアリの巣でカモフラージュした、とか。
穴に入る体験している人も!(たぶん、日本人ではない)
塹壕と日本語ガイドさん。
ベトナム人のガイドさんは日本語学校で覚えたものの、コロナでしばらく日本語ガイドの仕事が入らなくなったそうな。
最近、日本人旅行者が増えてガイドを再開したものの、忘れちゃっている言葉もあるらしい。
ベトコンゲリラを再現したマネキン。
当時の戦車もそのままに。
こんな地下からの不意打ちがあるんだもの。米軍が苦戦したのも当然だわなぁ。
枯れ葉で隠せばわからない。
射撃体験もあった。
私はやらなかったけど、ツアー参加者の中に体験した人がいたようで。
しばし、射撃場の前で待ち時間が発生。
ダーン、ダーンという射撃の音がすごかった。
この音が自分に向けられた銃撃だったらと思うと恐ろしい。
そして、いよいよトンネルへ入った。
細い、暗い。よちよち。前の人の背中を追うようにして進んだ。
屈んだ状態で。
内部のお部屋。
やっと出口へ。
トンネル体験はほんの数分だったけど、ベトコン戦士は何年も潜伏していたのよね。
訪れた乾期の晴天だったからよいけれど、
雨期は環境も悪化しただろうし、戦争当時は密林状態だったろうし。
トンネルを出たら、当時の食事体験。
キャッサバという芋。飲み物はなんだったかなぁ。お茶みたいなものだった。
なぜかライスペーパー作りの現場が。
クチトンネルを訪れる人はすごく多いそうで、戦跡なんだけどアミューズメントパーク化しているような印象。
ベトナム戦争といえば、中部の方で民間人が住む農村をいきなりヘリコプターで降下して焼き払い、虐殺した「ベトナムのダーちゃん」で描かれた印象。
それもゲリラ戦で苦戦したが故に、アメリカ軍が「ベトコンが農村に隠れているのでは」と疑った果ての戦略行動だったのだろう。
どうあっても、戦争は民間人を巻き込んでしまうのは今も昔は変わらない。
とつくづく思った。
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