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『秋盡きぬ 茶ノ湯釜』 ※11月30日(火)会期終了
感想をどうまとめたらよいものかと考えているうちに会期が終了してしまった。
緊急事態宣言が9月末まで続いたことで、会期がずれて9月の京都旅行では訪問が叶わなかった。
だから、今度こそはと思い、前回の訪問(昨年9月)と同じように2時間はかかるだろうなぁと予想していたら、やはりそうなった。
入館料が1600円(流派の会員証提示で100円引きになった)ということは事前にわかっていたし、呈茶付きだから当然と思った。
ただ、入口の貼り紙を目にした時は、呼び鈴を押すのを躊躇した。
もしかして、出てくるのはご当主本人ではあるまいか。
前回はとりあえずフツーに鑑賞していて、質問を1つしたところで「ちょっとお待ちください」となって、ご当主登場だったが、
今回は最初からかもしれない。
思った通り、ピンポンしたら作業着姿のご当主が登場。
「お仕事の邪魔しちゃって、申し訳ない~」と恐縮しつつ、展示解説と呈茶の2時間コース。
芦屋釜、播知釜(家光所持)、播磨の方だったかな?尾上神社ゆかりの尾上釜。初瀬釜、野宮釜。
展示リストがないので、頼りは口頭による解説のみ。
話を聴きながら、鞄の中からゴソゴソとメモ帳を取り出し ←鞄に入れておいてよかった~
要点を筆記しようとするも、一部の釜の形を写すのが精いっぱい。
頭でお話を理解しつつ、質問して、さらに解説してもらって、、、
釜の構造や鋳造の技術など、めっちゃ勉強になった。
ただ、そのほとんどが時間とともに遠くなりにけり~(また話を聴いたり、本で読んだり見たりしたら蘇るだろうけど)
この翌日に泉屋博古館で芦屋釜の里のビデオを見る機会があったのだけど、とてもいいい復習になったし。
でもでも、「やっぱり展示リストはほしいです~」。(ちなみに、前回もそう言ったことをご当主は覚えていてくださった)
配布せずとも、せめてサイトからダウンロードできる状態でもいい、
実際の展示品と一致しなくてもいい。(リストに「事情により、展示品が入れ替わっている場合があります」と明記してくれたらいい)
展示リストの余白にメモで補足し、それを基に見直して、自分で調べてさらに理解を深めることで、知識が定着し、理解が深まる~
って、それは私だけの自己満足かもしれないけれど。
茶釜は茶席の主役だけど、どうしてもマニアックな要素が多い。
だから、コレクションを維持し後世に伝えること、茶釜を広く世間に知ってもらうことと美術館の運営との両立が難しいだろうなと思う。
だから、これからも折に触れて茶釜の魅力を理解するために訪れたいと思う。
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