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★香雪美術館 サイト
村山コレクション受贈記念展『「茶」~茶の湯と工芸~』 ※2月19日(日)まで
前回ぐらいだったからだったかなぁ。
展示リストが今どき風になった。
今回はさらにデザイン性を重視?
でも、縦書きなのは以前の展示リストを踏襲しているような。
(ちなみに、前回は横書きリストでした)
さらに有難かったのは展示順とリスト順が一致していたこと。
以前は展示がテーマ?順、リストは道具別に並んでいたので、鑑賞がスムーズ。
その分? 館内の見学者数が以前よりも少なかったような。(たまたま?)
1階は茶の湯の掛物。
明代の小禽遊戯図は中廻しの裂地がステキだなぁと思った。
藤原家隆の熊野懐紙。後鳥羽上皇の熊野詣に随行した際に詠んだだよなぁ。
(この翌日も泉屋博古館で熊野懐紙をみて、しみじみ)
唐物の木耳籠花入と写しと思われる14代飛来一閑の木耳籠花入。
一閑の方は小ぶりに仕上げてる。
同じ技法で編んであるけど、姿は少し異なる。
2階に上がって、茶入と茶碗。
大海茶入に溜塗菊形茶器(グラスみたいな足つき)、宋胡録茶入、栗棗。
おしゃれな朱漆鶴文蒔絵中次。下部のふくらみがいい感じ。
瀬戸の伯庵天目。小さい。こういう「伯庵」もあるのかと思う。
唐物の螺鈿天目台がとても華麗だった。
道入の黒楽茶碗「黄山」も印象に残った。
玄悦の御本茶碗に遊撃呉器「蝉丸」。
国焼茶碗も志野茶碗「朝日影」(朝日新聞社と同じ名前だから収集?)
荒川豊蔵の村山藤子(1897-1989)宛書状もあった。
昭和56年に書かれたもの。
藤子さんは龍平翁の娘。内容は個展開催の礼状。
私が初めて香雪美術館を訪れたのも昭和55年の夏休み。
そう思うと、私が幼かった頃の昭和の時代はまだ近代茶人の系統がまだあったんだなぁ。と思ってしまう。
香合と蓋置。これは香雪ではお馴染み。上からのぞけるケースも同じ定番。
茶室のしつらえは俯瞰的というか客観的?に鑑賞した。
水指と建水。
伊賀の擂座水指は小さめ。佐野長寛の真塗手桶水指。
常滑の烏帽子形水指は大胆なフォルム。
デルフト窯の色絵花文建水に備前の建水。小ぶりの水指でも使えそう。
山里棚。下段は長方形。上段は三角。この棚、使ったことないなぁ。
懐石器と菓子器。
仁清の灰釉透彫桜花文鉢。水玉もいいけど、お花透かしも好き。
カラフルな五彩雲鶴文瓢形振出(景徳鎮)はとってもカラフル。
鍋島の色絵唐花文皿。初期かなぁ。
大きな備前の大平鉢。
宗入の交趾釉牡丹文向付。緑釉がいい感じ。
最後は炭道具、その他。
南蛮の炮烙。一瀬小兵衛の手付莨盆。とってもシンプル。
備前の火入。
神戸雪汀の炭斗 銘「玉椿」。内側が溜塗
鑑賞時間は30分くらい。いつもより短かった。
この展覧会が終われば施設設備の改築工事で当面の間休館するとのこと。
中之島の美術館もあるしね。
もう淋しくない。
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