狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

種まきごんべえの会 祭り学習会

2009-10-09 21:54:52 | お祭り
台風18号はなんとか四国地方を通過し、ここ明浜でも北風は吹いたものの
たいした被害報告もなく、住民はほっと一安心です。

さて、昨夜は予定通り祭り、徹底研究と題した学習会を開きました。
祭りでは知識経験豊富な重鎮の方々をお招きし、約2時間討論会を致しました。
進行では、祭りの流れに沿って各練りの話しを中心に、謎やこだわりといった
ものを掘り起こし、最後は宮入りまでを話してもらいました。
個人的に興味深かったものをご紹介します。

①神輿氏子のしおごりについて
 昔は神輿を担ぐ者は、朝2時頃しめ縄をはったその場所で、清めのしおごりを
 して家に帰り、その後風呂に入り、法被に着替え、お宮へと向かったそうです。
 現在はわらじを潮にちょっとつける程度のしおごり(!)。
②牛鬼の掛け声
 牛鬼のかごのなかでは、私語禁止。ただかごを持ち上げるときの「そりゃっ」と 
 前進するときの「し~ッ」という掛け声のこの2つしか言えなかったそうです。
 現在はどうなのでしょう?
③祭典の時に、牛鬼が供物をなぎ払ってしまい、立腹した宮司さんが「もう
 お宮へは帰らん!」となかなかお帰りができなかった話。
④現在神輿の先頭を引導し、走る重要な役目の本浦斉藤家のご先祖は
 春日神社の御神体が海から見つかった時、それを懐に抱いて神社まで
 走って上がったことから、代々神輿を引導する役を負っていること。
 また、その役目は門之脇宇都宮家もおこなっていたが、跡継ぎに男性が
 いなかったことから、現在では斉藤家のみとなっている。
⑤ご神体のお姿は?
 いまのところ神主さん以外は誰も見たことがない。昔、お宮から朝、
 お浜出でのときに神輿をゆすった拍子に御神体が参道わきのがけの下に
 落ちたことがあったらしいが、その時もだれも見ていないとのこと。
 依然、御神体のすがた、形は謎である。

などなど興味深い話しがいっぱいありました。これはビデオで記録して
いますので、何かのかたちでまとめてみたいと思っております。