山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

わが子の保育園時代を振り返って

2013-02-26 | 「あれこれ」のこと

私の子どもは杉並区立上高井戸保育園に1,2歳の時にお世話になっていました。

残念ながらこの園は今年の6月で閉園ですが、

上高井戸2丁目に高齢者施設と併設で人数も増え、

私立の認可保育園としてリニューアルされる予定です。

 

上高井戸保育園は施設は古いものの、日当たりの良い園庭があり、

そこで写真のような家族で集まれる運動会や夏祭りを催してくれました。

1歳から5歳まで全員で40人強と人数が少なく、

我が子と同じ年齢のクラスは8人でした。

アットホームな手厚い対応をしてくれる良いところでした。

ハイハイが出来るくらいから一緒だった近所のお子さんの

成長した姿を見ると、その頃を思い出し感慨深いです。

 

そして3歳からは近隣の私立幼稚園に入園をしました。

上高井戸保育園での様子を保母さんから伺うと、

人見知り場所見知りが他のお子さんより激しいと聞き、

大変ショックを受けたのがきっかけでした。

それまで私が気づいてあげられなかった事にもショックでした。

年の近い兄弟が居ないこともあって心配は募り、

少しでも多くの同年代の子どもたちが居る中で、

わいわいと過ごす幼少期をおくらせてやりたいと考え

急遽、幼稚園への転園を決意しました。

 

その頃、私は美大の通信課程に編入したばかりで、

子育て&仕事(インテリアコーディネーター)&家事&勉強と

毎日子どもを寝かし付けた後には寝室の隣にある事務所で

もくもくと仕事や課題をこなしていたのを覚えています。

そんな中での幼稚園への転園は、私にとっては大きな決断でした。

 

この幼稚園は三鷹市、世田谷区からも園児が通っていて、

3、4、5歳で300人近くというマンモス園です。

当然、入園式のあまりの人の多さに我が子はおお泣き、恐怖に震えていました。

他のお子さんが椅子に座る中、私にずっとしがみ付いていました。

夜には知恵熱を出し、無理をさせてしまったかと心が痛みました。

 

”保育園と幼稚園”では”保育者と先生”という立場の違いが接し方に現れます。

今までとは違う環境に子どもは随分戸惑いもあったと思います。 

 

この幼稚園は働くママにも十分対応してくれていて、

朝と夕保育、夕保育の間にピアノやお茶、体操、美術などの習い事も園内で出来ます。

そして小学生になるとアフタースクールも用意されているので、

園丸ごと幼少期を過ごすための受け皿を用意してくれているという感じです。

そこに行けば、安心して過ごすことが出来るという感覚が持てる場所は

子どもにとっても親にとってもかけがえの無いものです。

 

あんなに人見知り場所見知りが激しかったことが嘘のよう、

今では気にならなくなりました。

保育園から幼稚園に変わるというのは、簡単なことでは無かったですが、

今では良かったと考えてます。

 

今朝の東京新聞に23区の認可保育園に入れないお子さんの数が今年1万9千人にのぼり、

5年間で2,6倍に達したと書かれていました。

その中でも杉並区は認可保育園に入れない割合が62%と

最も入りづらい自治体として掲載されました。

この問題に直面しているママたちの事を思うと、なんとか杉並区が発表した緊急措置が

充足率に貢献することを願っています。

 

一方で、認可保育園は広さ・保育者とも充実していることは重々理解をしていますが、

それ以外は全て認めない、という方向性には大変違和感があります

厚生労働省の認可保育園としての基準は厳しいにも関わらず、

その基準を満たさないと補助金が下りないという制度を見直しをしていかないと、

23区で認可保育園は増えていかない現状からすると、東京都の認証保育園や

手厚い対応を目指している認可外保育園も必要と考えています。

区有地を探しても、住宅密集地ではそうそう簡単にはいかないのが現状です。

 

今回の一般質問で杉並区に提言をしたように、

・私立認可保育園の積極的な増設

・私立幼稚園の預かり保育の実施(お世話になった、あの幼稚園のような)

など、”子どもの保育環境を第一に考えた増設”に向けて

じっくりと取り組みを進めていって貰いたいとして、

今後とも区への働きかけなど、課題解決に取り組んでいきます。

p.s.保育園の頃は、いつも抱っこ。